短編2
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仮眠室

足柄のサービスエリアに森永のレストランがあるんだ。

高校卒業してすぐに親友と2人で住み込みで働くアルバイト始めたんだ。

サービスエリアだから24時間営業で、俺たちは夜間、ウェイターとして働いた。

夜間に働く人達は仮眠時間が貰えて、確か2時間仮眠が取れた。

そこにあった仮眠室での話。

三畳一間に二段ベッドが置いてあって、上のベッドで寝た時に、いきなり金縛りにあった。

キーンって耳鳴りがしたかと思ったら、ラジオから英語みたいな音が聞こえる。

ピーガーピーガー言う中で、かすかに英語で何か話してる。

自分ではわからなかったけど、かなり大きな声でうなされていたらしく、

たまたま仮眠室に来た先輩に揺すり起こされて助かった。

汗だくになってた。

親友に話したら鼻で笑われた。

金縛りにあった事は店の皆に 話した。

親友以外の人達は皆口を揃えて

「やっぱり?出るんだよあそこ」

とあっけらかんとしてた。

俺はそれ以来仮眠室で寝ることはしなかった。

それから3ヶ月して、俺は店を辞めて東京に戻った。

親友は残って働いていた。

1年後位に久し振りに親友に会って話していた時、すっかり忘れていた仮眠室の話になった。

親友曰く

「あ!そう言えば俺も金縛りにあった!なんかラジオから英語でガーガー聞こえて来てさ…」

ラジオのクダリは誰にも話さなかった。

鳥肌立った。

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