町中で出会った少女の話。

短編1
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町中で出会った少女の話。

友人と飲む約束をしていたので、夕方に家を出た。人通りの多い商店街を歩いていく。時間帯が時間帯だけに、帰路に着く人が足早に通り過ぎていく。

「…プッ……、ククク………ププ、クッ、……」

後ろから笑いを堪えているような声がした。何となく嫌な感じがして、そろりと振り向く。

「ププッ……、クスクスクス……。プッ……」

ギョッとした。中学生くらいの少女が目からダラダラ涙を流しながら、必死で笑いを噛み殺していた。その子の首には御札?みたいな短冊状の紙がぶら下げられてあり、そこには綺麗な字で、

【私は生まれながらにして神罰をくだされた可哀想な女の子です。神罰により、笑いたくなくても笑ってしまうのです。どうか不愉快に思わないで下さい。お願いします】

少女の隣には、母親とおぼしき中年の女がいた。目が合うと「ごめんなさいね」と申し訳なさそうに言い、軽く会釈された。

そして少女の肩を抱くと、人通りを縫いながらどこかへ歩いていった。

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まめのすけさんはじめまして。
この話はフィクションですか?サラッとしていて何とも言えない恐怖をかんじます。