短編2
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【祝祭】ヘイ、タクシー

【この話はアワードを受賞したロビンM太郎comに贈ります。 興味のない方はスルーしてください。】

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タクシーが乗り捨てられて、すでに、2ヶ月が経とうとしていた。

私は、澤田病院へ行かなくてはならないのだ。

それなのに、私の姿に恐れをなしたタクシードライバーは、車を放置したまま、どこかへ行ってしまった。

しかも、同乗させた女と共に。

まったくもって、男というものは、どうしようもない生き物である。

私が、付き合った男もそうであった。

どうしようもない、女ったらし。

でも、私はそれを承知の上で彼の全てが好きだった。

文豪気取りの太宰治かぶれ。

いくら応募しても、一文にもならない小説を書き続け、終いには人生まで太宰の真似をする。

彼は、この先の宿で、別の女と心中騒ぎを起こしたのだ。

女は死んだが、彼にはまだ息があった。

私は彼が収容された病院への道を急ぐあまり、このトンネルの手前で谷底へ落ちてしまったのだ。

車は大破した。これでは、澤田病院まで行けないではないか。

こんなところでは、タクシーがつかまるはずもなく。

仕方なく、私は道を引き返し、あの交差点まで行きタクシーを捕まえる。

だけど、何度タクシーに乗っても、このトンネルの向こうの澤田病院へは行けない。

このトンネルに差し掛かると、私は何故か、タクシーを降ろされてしまうのだ。

ドアが勝手に開き、私の体はガードレールを乗り越え、谷底へ真っ逆さま。

もしかしたら、私は、もう澤田病院へは行けないのかもしれない。

死。

薄々とはわかっていたけど、認めたくない。

せめて、彼の安否だけ知りたい。

お願い、私を彼に合わせて。

望みは今、私をタクシーに置いたまま逃げてしまった、あなただけなの。

お願い、私を澤田病院へ、連れてって!

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紅茶ミルク番長様
コメント、怖い、ありがとうございます。
思いが強すぎて、彷徨っているものってありそうですよね。
昨年、職場の方の奥様が亡くなられたのですが、お子さんのことが気がかりなのでしょうか。
「夕べ、嫁が出てきてね。」なんて言われたことがありました。
とても、そのような話をされる方ではないのですが、思いが強ければあるのかもしれません。

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よもつひらさか先生様

タクシーありがとうございました。
私も二度楽しませていただけて嬉しいです。

申し訳ございません。
今頃、コメントしています。
それから、もう一つお詫びです。
先生のお名前を 私の拙作「マモルとヨタ」の後半に使わせていただきました。

欲求不満様
コメント、怖い、ありがとうございます。
ロビン様のお尻を別の方法でペンペンしてみました。
今年中にタクシーを書けなければ坊主写真アップするそうですよ。
さて、どんな妨害をしてやりましょうかねえw

すみません。怖い連続タップしてしまいました…
読む作品が多すぎて、追いつかない欲求不満でした。m(._.)m

作中で催促とは素晴らしいと思いました。

はる様
コメント、怖い、ありがとうございます。
私のは間つなぎでございます。
幽霊サイドになっておねだりしてみましたw
年末までにはなんとかするそうですよ。

よもつ様のお陰で二度タクシーを楽しめるのですね*\(^o^)/*
此方のスピンオフも切なくて怖くて、素晴らしかったです。

パグ太郎様
コメントありがとうございます。
そうですよ、バトンはしっかりと渡しましたw

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ロビンM太郎.com様
え?そうなんですか?
あー、じゃあぜひ今年中に完結しない方向でw

おはようございます!ロビンマミュマミュです。なんでやねんねんねん♪♪♪

昨日は興奮して朝まで眠れず、ついさっきまで爆睡していたバチ辺りなロビンM太郎.comです。

先生!素晴らしい完結編をありがとうございました!!助かりました!

これで皆さんも納得してくれた筈です…ひひ… なんでやねんねんねん♪♪♪

い、いや!今年中です!俺も漢です!

今年中に「幽霊タクシー 恐怖の完結編」を書き上げ、皆さんに披露する事をここに誓います!…ひ…

もし、約束を破った時は…

その時は…

罰として、頭を坊主にした加工無しのロビンM太郎.comの写メを画像にupします!

( ´ ▽ ` )ノ

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よもつさん
怖いです。ロビンのタクシーこんなに書く人が違うと怖くなる。
よもつさん
私の作品にも脚色お願いします。
怖いのが見てみたいです。

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なるほど!そういう経緯だったんですね。
やっと続きが読めた~