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プロフィールにも記載していますが、私は看護師です。
病院で働いているのですが、やはり人の生き死に関わる現場ですから、色々な霊的な現象が割と日常茶飯事で起こるのですが…。
今日はその中で、私が看護師2年目の夜勤中に先輩から聞いた≪違和感のある話≫をしようかと思います。
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その夜間帯は、患者様の急変なども無く比較的落ち着いた夜勤をしていました。その中で、夜勤者3名いる中で、一番最年長の先輩(今後Aさんとします。)が、自分の看護師人生で一番驚いた話を私たちに聞かせました。内容は以下の通りです。
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当時、Aさんもまだ新人で、先輩ナースと夜勤をしていました。
__その日の日中、階段から誤って転落し、両足を複雑骨折したおじいちゃんが緊急で入院して来たそうです。その方は認知症も酷く、骨折の痛みから興奮状態でもあったため、薬剤を用いて鎮静をかけたおかげで、夜間帯もぐっすりと眠っていたらしいのですが…(今後Dさんとします。)
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夜勤の看護師は指定された時間に、病棟内の見回りをします。
「きちんと寝ているか。」と
「生存確認。」のためです。
Aさんも自分の受け持ちの部屋を順番に周り、噂のDさんもぐっすり寝ており、その他、何の異常もなかったため、ナースステーションで仮眠を取っていたそうです。
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__1時間ほどしてナースコールが鳴りました。
深夜の静寂に包まれた病棟ではナースコールが良く響きます。
Aさんはその音で目を覚まし、何処の部屋か確認したのですが…
そこは個室で、現在は空床中の部屋でした。
「何で。誰もいないはずなのに。」
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恐る恐る部屋を覗きに行くと、ベッドに人影が。
ゆっくりベッドへ近づくと、そこにはDさんが大口を開け、ナースコールを握りしめたまま、スヤスヤと眠っていたらしいのです。
認知症患者様の「徘徊」は正直、病棟では珍しくありません。
Aさんはホッとしつつも、「この野郎め…びっくりさせて。」
元の部屋へ戻すのも面倒だと思い、そのままの状態で朝を迎えて…。
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「あの時は本当にびっくりしたわ。
いるはずの無い部屋からのナースコールってめっちゃ怖いでな。
うちも新人で、そういうのに耐性無かったから、堪らんかったわ。」
そう話すAさん。
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「本当ですね。正直、迷惑ですよね。」
そう返すもう一人の先輩。
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私は、何も言えませんでした。
この話の違和感、皆様にはお分かりになったでしょうか?
作者雪-2
週間ベスト1受賞、歓迎の至りです。
これも皆様のお力があってこそです。
本当にいつもありがとうございます。
今回で9つ目のお話しとなります。
私の職種・看護師での体験をお話しさせて頂きたいと思います。
今回は私の実体験ではありません。
ですが、とても気持ちの悪いお話でしたので、皆様にもこの感じが伝わればと思い投稿させて頂きました。
※駄文失礼しました。