短編2
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いたずら好き

妹が死んだ。

葬儀が終わり、49日を過ぎて、初めは悲しみに暮れていた俺たち家族だけど、この頃は生前の妹の話をできるくらいまでに落ち着いてきた。

妹はとにかくいたずら好きで、思いついたいたずらは即実行しなければ気の済まない性格だった。

でもそのほとんどが可愛らしい子供が思いつくレベルのいたずらなので、周りの人間も本気になって叱ったりする事はなかったが、あの日のいたずらは度を超えていて、結果、そのいたずらのせいで自分の命を落とす事になってしまったのだ。

家族で外食に行った帰りに妹はふざけて道路に飛び出した。そして俺たちの見てる前で車に轢かれた。悪意も何もない、あくまでも妹は俺たちの驚いた顔が見たいがために起こした行動であり、事実、妹は轢かれるその瞬間まで笑顔だった。

どうしてこんな純粋無垢で優しい子が、六歳という若さで死ななければならないのか?どの写真を見ても妹はいつも笑っている。本当に人を楽しませる事が大好きだったのだろう。

ただ、これは家族の誰にも言ってない話だけど、実は妹のいたずらは死んだ今でも現在進行中なのだ。

俺の部屋のドアを連打でノックし続けたり、夜中にトイレの水を流したりは当たり前の事で、こないだなんて起き抜けにベッドの下を見たら、妹が背中を向けてうずくまっていた。

半分透けて向こう側が見えていたから幽霊だってすぐに認識したけど「びっくりしたー?」って、見せた妹の笑顔は生前のものとなんら変わりがなくて、寝ぼけてたせいもあるだろうけれど、一瞬、本当に妹が生き返ったのかと思った。

妹よ。

そうやってお兄ちゃんを驚かすのは一向に構わないけれど、それを父さんや母さんの前でやるのは絶対にやめた方がいい。びっくりし過ぎて、心臓が止まっちゃうかも知れないからね。

そんな事を言ったら妹は分かっているのかいないのか「はーい、じゃあまた来るね、バイバーイ」って、消えてしまった。

そんな本当に手のかかる困った妹だけど、お兄ちゃんとしては幽霊であれなんであれ、こうしてまた妹と再会出来るのは嬉しいことなので、これから先もずっと妹のいたずらに付き合っていこうと思っている。

Concrete
コメント怖い
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shibro様、僕の愚作を一気読みしてくださりべりべりサンクスです。どうやらこの主人公もぼくと同じくシスコン…い、いや、ごほん!

こ、今年もなにとぞよろしくお願い致します…ひひ…

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パグお兄様、ログインおめでとうございます!
今年ももうすぐ終わりますね。来年もよろしくお願い致します…ひひ…

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やっと繋がる(笑)
ログイン出来なくてご無沙汰しています😣

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