短編2
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開かずの間

昨日、妹が友達2人連れて

家に来た。

2人とも学校終わって直接来て

くれたのか、1人は制服。

もう1人はジャージだった。

最初、雑談をしていたが

妹がパソコンをつけて

「アニメ見よう!」

とか言い出した。

ジャージの子は乗り気だったが

制服の子が少し顔が引きつってた。

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私は

(どうしたのかな? アニメ嫌いなのかな?)

なんて思いつつ「ねこまた」を執筆

してた。

でも、その子は途中からアニメを

一緒に見始めたんだが、怖い話の

動画を見始めた瞬間

「やめてえぇ! 消してよッ!」

いきなり叫んだ。

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涙声で俯くその子。

呆然とする、妹とジャージの子。

「ねこまた」編集中で

怖い画像を見ていた為

軽くチビった私。

暫くして

その子が淡々と語り出した。

誰も「どうしたの?」などと

聞いていないのに。

その子の話は以下の様なものだった。

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私の家には開かずの間がある。

自分の部屋の隣に、それはあるため

いつも何か音が聞こえる。

女性の変な声だったり、

「はぁ…はぁ…」

という気味の悪い声だったり。

だいたい物音が聞こえ始めるのは夕方から、深夜にかけて。

そして、不気味なのは母親。

まるで捧げ物をするように、日に

三回食事を開かずの間の前に置く。

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wallpaper:198

そこまで言って、その子は

一呼吸置いて再び語り出した。

昨日、夜9時頃○○ちゃん(私の妹)

から電話あって、明日(今日の事)遊ぶ約束をして

雑談に入った。

私は子機を持ちつつ、一階に下りよう

と開かずの間の前を通ろうとした。

その時○○ちゃんが

「△△(その子)ー、何か好きなアニメある!?」

そう聞かれたから、最近パソコンを

見てハマってたアニメを思い出し

「『日常』ってアニメかな。 博士めっちゃ可愛いし面白い!」

そう言った瞬間

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shake

wallpaper:79

開かずの間のスライド扉が

ガラッと開き

 

「どゆことー! 阪本、どゆことー!」

 

髪をボサボサにして汚い灰色のシャツを

身につけている、下には中学時代のジャージを履いた元兄が叫んだ。

                  

「いやあああぁ! お母さあぁん!」

 

泣きながら一階に駆け下りたとの

こと。

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wallpaper:164

そう言い終えて

「ごめんね、急に叫んで」

と、妹達に言った。

妹達は

「私こそ、ごめんね! 昨日電話で少し聞いてたのに」

「大丈夫ー? 深呼吸だよー」

なんて言って慰めてから

妹が

「アニヲタでニートの△△のお兄ちゃんが

悪いんだよー」

そう言いながら

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wallpaper:75

私の事をジッと見つめてきた。  

あの時の妹の目を思い出すと

今も寒気がします。

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九割ガチの一割ネタの話です。

 

アニヲタでニートの方しか分からない

かもです(;´Д`A ww

元ネタ知りたい方は

YouTubeで

『日常 どゆことー』

と、検索すれば出るかもです。

Concrete
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