短編2
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姉の話1

初投稿なので文章が変かもしれませんが、暇潰しにでもどうぞ。

これは私の姉が体験した話です。

さほど怖くはないのでそのつもりで。

…………………………………

去年の夏ごろ姉は彼氏と休みが重なって、京都市内に行っていた。

その帰り道のことである。

既に時刻は深夜0時を過ぎていた。

あともう少しで到着するというところで、ある峠を通った。

しばらく進むと前方に何かが見えた。

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それは人、おそらくはお爺さんだった。

あくまでも、おそらく。

なぜなら、片足は無く着ているものはぼろぼろで、全身黒ずんでいたからだ。

だからなんとなくお爺さんかな?と思ったらしい。

姉は思わず「怖い」と思った。

しかし彼氏の方は気付いていないようで、そのまま通り過ぎた。

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しばらく進むと前方に何かが見えた。

さっきのお爺さんだった。

また前方に何かが見えた。

さっきのお爺さんだった。

また前方に何かが見えた。

さっきのお爺さんだった。

また前方に何かが見えた。

さっきのお爺さんだった。

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ずっとその繰り返しだった。

だんだん姉はイラついてきて、また前方にそのお爺さんが見えた時

「フッ」と、お爺さんを鼻で笑った。

するとお爺さんはスゥっと消え失せた。

その後はお爺さんが現れることもなく、無事家に帰ってきた。

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後日、別の友人に聞くとその峠は昔処刑場があった場所らしい。

だが私がもっとも驚いたのは姉の行動だった。

何故そんな行動をしたのか聞くと

姉曰く、「ああいうのは見えてないふりをする、怖がらない、強気にでるっていうのが大切なの。」とのことだ。

……………………………………

長くなってしまってすみません。

他にも姉の体験談がありますので、今後も投稿させていただきます。

最後まで読んでくださり有り難うございました。

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