以前、執筆させて頂いた『鬼式の戯』に関連する話になるかもしれません。
本体自体、制作が進んでないです。
(コメント頂いた皆さん、スミマセン…)
ただ、自分なりに呪いの類や古い儀式なんか調べてて、ちょっと怖い話を聞いたので投稿します。
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オカルトとか好きな友人Yのお爺ちゃんに聞いた話です。
私がYの家で遊んでたとき、暑かったので怖い話をみんなで話すことになりました。(怖話の色んな話、頂きました)
私、Y、T、Nの四人で一人一人話してたんですが、TとNには鬼式の戯の話をしてなかったので、私の番で話したんです。
話し終えて二人とも、感想が
「長くて理解出来ない」
「複雑すぎ、所々怖いけど」
と、あまり反応が良くなくて、私は
…(´・ω・`)ってショボンとなってしまいました。
(これじゃ、情報とか聞けないなぁ…)
なんて考えたんですけど、一応聞いてみました。
「なんか話聞いてて、気になった点とかある? 一応、ガチだぞ。 何でも良いんだけど」
案の定、特に何も、という答えが返ってきました。私は予想はしてたので、次の番のYに何か怖い話をお願いしました。
するとYは目を瞑って何かブツブツ言い始めました。
「お、何かあるの? 話して話して」
「いや、その鬼式の戯って話、前聞いたときはアホくさいと思ったんだけど、アレに似てるなぁって」
私は、何か情報でもあるのかと聞き出そうとしました。そしたら、急に部屋の扉
が開いてYのお爺ちゃんが現れました。
四人一斉に、ビクッとしました。
76?歳になるらしいのに、歳を感じさせない位元気なお爺ちゃんが、白髪の頭を掻きながら部屋に入ってきて座りました。
「ちょ、爺ちゃん何してんだよ。 何、どしたの?」
Yが少し焦りながら聞くと、お爺ちゃんが口を開きました。
「いや、○○君(私)の話面白かったよ。 実はワシも面白い話があるんだが、聞くかい?」
少々、Yがお爺ちゃんを睨んでたのが気になりましたが、お話をお願いしました。
TとNも、面白そうだと聞く姿勢になりました。
お爺ちゃんは、そんな私たちを見て笑顔になってから、目を細めてボソボソ話し始めました。
「お前ら、四斜鏡(シシャキョウ)って知っとるか?」
全員、首を横に降ると、お爺ちゃんはニヤっと笑いました。
「コレはワシが学生ん時の話なんだがな。 ワシらのクラスで怖い話が好きな奴がいたんよ。 みんなから怖い話を集めては、知らん奴に話して楽しんでた」
「みんなも面白がって、奴に色々な怪談なんかを教えとったんだが、途中から奴は『みんなの話は怖かない。もっと怖い話はないんかい』なんて言い出したんだ」
ここでお爺ちゃんがトイレに立った。
部屋から出たお爺ちゃんを確認したYが、小さな声で言った。
「みんな、わりぃ。 ウチの爺ちゃん、ちょっとボケてっから話シカトして良いぜ」
でも、私たち(少なくとも私自身)は面白そうな話だと思ったので、大丈夫だと言った。
お爺ちゃんが戻ってきた。
「ふぅ…。 どこまで話したかな? あぁ、それでワシは奴に怖い思いをさせたろと、自分で話を作ったんだ。 そいつが四斜鏡だ」
(こっから、話がかなり長かったので要約します)
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夜中の二時に四枚の鏡を準備して、それぞれを等間隔で四方に置き、四枚の鏡が中央を見る様にそれぞれ斜めに置く。
〈上から見た図(多分こういう事)〉
鏡←←←鏡
↓ ↑
↓ 水 ↑
↓ ↑
鏡→A→鏡
真ん中には、塩水と自らの髪の毛と爪を入れたグラスを置く。
そして『背を捨て背を捨て、先を知る』と唱えて、グラスの水を一口、口に含んでAの地点から鏡を覗き込む。
普通は自分の後頭部が写るが、自分の顔や誰かしらの顔が写ったらもうすぐ死ぬ前兆だ。
というものだ。
(正直、2ちゃんねるでも見たんじゃないかと思う位、誰でも考えられそうな話だと思った)
「ワシは早速、奴にこん話をしたら『面白そうだな! 今夜やってみよう』なんてほざいて怖がらんかった」
「こん時な、奴以外にも怖がりながら、やってみるなんて言う奴が三人位いてな。 ワシは翌日が楽しみになっとった」
この『楽しみ』という言葉に、ゾクッとなった。
「翌日な、やると言った奴らに話を聞いたら、一人は結局やらんかったし他の奴も鏡が覗き込めんかったそうだ」
「して、遅れて登校してきた奴を見たら青くなっとる。 話を聞いたら…」
お爺ちゃんが急に黙った。
(え、え、どしたんだ?)
四人でお爺ちゃんの方を見た。
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「写ったんだよ、奴の鏡に顔がっ!!」
すごい声で叫んだお爺ちゃん。
そんな古い手で来るとは思ってなかったから、かなりビビりました。
その反応を見て、喜ぶお爺ちゃん。
「そいでな、ワシの作り話なのに、奴は一日中憂いていてな。 そりゃあ、面白かったわ」
四人共、ドン引きでした。
「奴は自分の頭に知らん婆さんの顔が写ったと嘆いていてな。 意外と怖がりな奴だなと、明日にでも打ち明けようかと思っとった」
(まさか、この流れは…。と、私は思った)
「そしたら、奴が次の日、川で死んでるのが見つかってな。 そりゃあ、驚いたわ。 一応、転落事故っちゅう話で終わったんだがな」
これで終わりだ、と何とも言えない話が終わった。Yは見るからに不愉快そうな顔してて、それも怖かった。
「まぁ、ようは呪いっちゅうもんは、自己暗示と一緒だ。 ○○君の作るソレももしかしたら死人が出るかもしれんぞ」
そう言って立ち上がって、笑いながら部屋から出て行った。
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しばらく沈黙が続いて、Yが口を開いた。
「今の話はシカトしてくれ。 と、爺ちゃんが言ったように自己暗示で人は死ぬことがあるから、今のヤツやるなよ」
どことなく言葉に威圧感があった。
「あ、爺ちゃんに邪魔されたけど、言いたかったことは『ぬ~○~』に似てるなぁって言いたかった」
「は? 何が?」
私を含め三人が同時に聞いた。
「いや、鬼式の戯ってヤツさ、駒を隅から隅に移動するじゃん。 結局、一周するけどさ、アレが隅から隅までだったら『○~べ~』の話の降霊術っぽい』
正直、何を言ってるのか分からなかったので聞いてみたら、その後グダグダ説明があった。お爺ちゃんに似て話が長い
(Y、見てたらごめん(笑))
ので要約します。
皆さんは『ぬ~○~』というマンガ(もしくはアニメ)をご覧になったことがあるでしょうか?
私も詳しく覚えていませんでしたが、Yの説明で何となく思い出しました。
(記憶が曖昧の為、所々間違ってるかもしれません)
何話だったか忘れましたが、ある幽霊が出る倉庫?で幽霊を出そうと生徒たちが降霊術?を行いました。
その方法は正方形の倉庫の中、明かりを消してそれぞれ四人(abcd)が四隅(ABCD)に立ちます。
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A(a) B(b)
D(d) C(c)
aがBに行きbの肩を叩いて合図し
bがCに行きcに同様にします。
この様に時計周りに回ると、dはAに向かいますが誰もいません。ここで終わります。
しかし、五人目(つまり霊)が現れると永遠に回り続ける事になり、霊が現れた事になります。
Y曰わく、それに似てると言う。
(まぁ、それを言ったらボードゲームとかもそうなんじゃないかと思ったが、何となくしっくりもきた。)
何だか、オチ?もまとまってなく、すっきりしない話でスミマセン。
追記:『ぬ~○~』知ってる方、少ないかもしれませんが、本作で扱われた降霊術?の詳細知ってる方、コメお願いします。
作者朽屋