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中編6
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四斜鏡

以前、執筆させて頂いた『鬼式の戯』に関連する話になるかもしれません。

 

本体自体、制作が進んでないです。

(コメント頂いた皆さん、スミマセン…)

ただ、自分なりに呪いの類や古い儀式なんか調べてて、ちょっと怖い話を聞いたので投稿します。

 

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オカルトとか好きな友人Yのお爺ちゃんに聞いた話です。

私がYの家で遊んでたとき、暑かったので怖い話をみんなで話すことになりました。(怖話の色んな話、頂きました)

私、Y、T、Nの四人で一人一人話してたんですが、TとNには鬼式の戯の話をしてなかったので、私の番で話したんです。

話し終えて二人とも、感想が

「長くて理解出来ない」

「複雑すぎ、所々怖いけど」

と、あまり反応が良くなくて、私は

…(´・ω・`)ってショボンとなってしまいました。

(これじゃ、情報とか聞けないなぁ…)

なんて考えたんですけど、一応聞いてみました。

「なんか話聞いてて、気になった点とかある? 一応、ガチだぞ。 何でも良いんだけど」

案の定、特に何も、という答えが返ってきました。私は予想はしてたので、次の番のYに何か怖い話をお願いしました。

するとYは目を瞑って何かブツブツ言い始めました。

「お、何かあるの? 話して話して」

「いや、その鬼式の戯って話、前聞いたときはアホくさいと思ったんだけど、アレに似てるなぁって」

私は、何か情報でもあるのかと聞き出そうとしました。そしたら、急に部屋の扉

が開いてYのお爺ちゃんが現れました。

四人一斉に、ビクッとしました。

76?歳になるらしいのに、歳を感じさせない位元気なお爺ちゃんが、白髪の頭を掻きながら部屋に入ってきて座りました。

「ちょ、爺ちゃん何してんだよ。 何、どしたの?」

Yが少し焦りながら聞くと、お爺ちゃんが口を開きました。

「いや、○○君(私)の話面白かったよ。 実はワシも面白い話があるんだが、聞くかい?」

少々、Yがお爺ちゃんを睨んでたのが気になりましたが、お話をお願いしました。

TとNも、面白そうだと聞く姿勢になりました。

お爺ちゃんは、そんな私たちを見て笑顔になってから、目を細めてボソボソ話し始めました。

「お前ら、四斜鏡(シシャキョウ)って知っとるか?」

全員、首を横に降ると、お爺ちゃんはニヤっと笑いました。

「コレはワシが学生ん時の話なんだがな。 ワシらのクラスで怖い話が好きな奴がいたんよ。 みんなから怖い話を集めては、知らん奴に話して楽しんでた」

「みんなも面白がって、奴に色々な怪談なんかを教えとったんだが、途中から奴は『みんなの話は怖かない。もっと怖い話はないんかい』なんて言い出したんだ」

ここでお爺ちゃんがトイレに立った。

部屋から出たお爺ちゃんを確認したYが、小さな声で言った。

「みんな、わりぃ。 ウチの爺ちゃん、ちょっとボケてっから話シカトして良いぜ」

でも、私たち(少なくとも私自身)は面白そうな話だと思ったので、大丈夫だと言った。

お爺ちゃんが戻ってきた。

「ふぅ…。 どこまで話したかな? あぁ、それでワシは奴に怖い思いをさせたろと、自分で話を作ったんだ。 そいつが四斜鏡だ」

(こっから、話がかなり長かったので要約します)

 

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夜中の二時に四枚の鏡を準備して、それぞれを等間隔で四方に置き、四枚の鏡が中央を見る様にそれぞれ斜めに置く。

〈上から見た図(多分こういう事)〉

   鏡←←←鏡

   ↓    ↑

   ↓ 水  ↑

   ↓    ↑

   鏡→A→鏡

真ん中には、塩水と自らの髪の毛と爪を入れたグラスを置く。

そして『背を捨て背を捨て、先を知る』と唱えて、グラスの水を一口、口に含んでAの地点から鏡を覗き込む。

普通は自分の後頭部が写るが、自分の顔や誰かしらの顔が写ったらもうすぐ死ぬ前兆だ。

 

というものだ。

(正直、2ちゃんねるでも見たんじゃないかと思う位、誰でも考えられそうな話だと思った)

「ワシは早速、奴にこん話をしたら『面白そうだな! 今夜やってみよう』なんてほざいて怖がらんかった」

「こん時な、奴以外にも怖がりながら、やってみるなんて言う奴が三人位いてな。 ワシは翌日が楽しみになっとった」

この『楽しみ』という言葉に、ゾクッとなった。

「翌日な、やると言った奴らに話を聞いたら、一人は結局やらんかったし他の奴も鏡が覗き込めんかったそうだ」

「して、遅れて登校してきた奴を見たら青くなっとる。 話を聞いたら…」

お爺ちゃんが急に黙った。

(え、え、どしたんだ?)

四人でお爺ちゃんの方を見た。

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wallpaper:79

「写ったんだよ、奴の鏡に顔がっ!!」

すごい声で叫んだお爺ちゃん。

そんな古い手で来るとは思ってなかったから、かなりビビりました。

その反応を見て、喜ぶお爺ちゃん。

「そいでな、ワシの作り話なのに、奴は一日中憂いていてな。 そりゃあ、面白かったわ」

四人共、ドン引きでした。

「奴は自分の頭に知らん婆さんの顔が写ったと嘆いていてな。 意外と怖がりな奴だなと、明日にでも打ち明けようかと思っとった」

(まさか、この流れは…。と、私は思った)

「そしたら、奴が次の日、川で死んでるのが見つかってな。 そりゃあ、驚いたわ。 一応、転落事故っちゅう話で終わったんだがな」

これで終わりだ、と何とも言えない話が終わった。Yは見るからに不愉快そうな顔してて、それも怖かった。

「まぁ、ようは呪いっちゅうもんは、自己暗示と一緒だ。 ○○君の作るソレももしかしたら死人が出るかもしれんぞ」

そう言って立ち上がって、笑いながら部屋から出て行った。

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wallpaper:202

しばらく沈黙が続いて、Yが口を開いた。

「今の話はシカトしてくれ。 と、爺ちゃんが言ったように自己暗示で人は死ぬことがあるから、今のヤツやるなよ」

どことなく言葉に威圧感があった。

「あ、爺ちゃんに邪魔されたけど、言いたかったことは『ぬ~○~』に似てるなぁって言いたかった」

「は? 何が?」

私を含め三人が同時に聞いた。

「いや、鬼式の戯ってヤツさ、駒を隅から隅に移動するじゃん。 結局、一周するけどさ、アレが隅から隅までだったら『○~べ~』の話の降霊術っぽい』

正直、何を言ってるのか分からなかったので聞いてみたら、その後グダグダ説明があった。お爺ちゃんに似て話が長い

(Y、見てたらごめん(笑))

ので要約します。

 

皆さんは『ぬ~○~』というマンガ(もしくはアニメ)をご覧になったことがあるでしょうか?

私も詳しく覚えていませんでしたが、Yの説明で何となく思い出しました。

(記憶が曖昧の為、所々間違ってるかもしれません)

何話だったか忘れましたが、ある幽霊が出る倉庫?で幽霊を出そうと生徒たちが降霊術?を行いました。

その方法は正方形の倉庫の中、明かりを消してそれぞれ四人(abcd)が四隅(ABCD)に立ちます。

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   A(a)   B(b)

 

 

   D(d)   C(c)

aがBに行きbの肩を叩いて合図し

bがCに行きcに同様にします。

この様に時計周りに回ると、dはAに向かいますが誰もいません。ここで終わります。

しかし、五人目(つまり霊)が現れると永遠に回り続ける事になり、霊が現れた事になります。

 

Y曰わく、それに似てると言う。

(まぁ、それを言ったらボードゲームとかもそうなんじゃないかと思ったが、何となくしっくりもきた。)

 

何だか、オチ?もまとまってなく、すっきりしない話でスミマセン。

 

追記:『ぬ~○~』知ってる方、少ないかもしれませんが、本作で扱われた降霊術?の詳細知ってる方、コメお願いします。

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