短編2
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某遊園地

今回は高校の時の友達Sの話です。

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夏休み中、Sは友達や先輩たちと、ある遊園地に行ったそうです。

Sは怖いものが大嫌い。

絶対にお化け屋敷だけは入りたくなかったらしいのですが、その時のノリや人数がいたこともあり、結局お化け屋敷に入ることになりました。

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三人ずつくらいに分かれ、Sは最後のグループに…

中は案の定、真っ暗。

最初は強がっていた仲間も、入って五分とたたずにキャーキャー悲鳴をあげるようになり、Sも恐怖で半泣き状態…。

歩っていると突然、

shake

叫びながらお化けが追いかけて来る!!

みんな悲鳴をあげて逃げ回り、走って行ってしましましたが、Sだけは腰が抜けて動けない…

待ってと必死に呼び止めたけど、二人には聞こえなかったのか行ってしまい、Sは一人きりになってしまったそうです。

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心細いのと怖いのと、Sがしくしく泣いていると

『大丈夫ですか…?』

と後ろから声をかけられた。

振り向くと着物のような服を着て髪を結ったお化けの格好をした女の人が立っていました。

自分は友達とはぐれてしまい、できればリタイアさせて欲しいと言うと、女の人は

『…こちらに来てください…』

と従業員しか入らないような部屋に通され、少し待つように言われたそうです。

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外からは他のお客さんやらの叫び声や、おばけ屋敷独特の物音が聞こえてくる…。

狭い部屋の中で10分くらい過ごした時、

shake

ガチャッ…従業員の人が来てSがホッ…としていると、その従業員は

『…こちらはお客様が入ることは禁止させていただいておりますが…』

と言う。

Sが着物を着て髪を結ったお化け役の女の人に、ここで待っててくれと言われたと説明すると

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従業員『…そのような格好をした者はいないと思いますが…』

確かに、そのお化け屋敷は病院が舞台。

Sはその後、従業員に外に出してもらったそうですが、一体誰にその部屋に通されたのでしょうか?

今もその遊園地はありますが、私は怖くておばけ屋敷は入れなそうです…

Concrete
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