短編1
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祖父のはなし

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これは母にたのんで話してるもらった怖い話

母の住んでいた田舎の集落で山に入ったまま行方不明になった人がいた

その人を探して山狩りが行われ当時まだ若かった祖父も駆り出され山に入った

祖父はいなくなった人とは特に親しくもなかったが同じ集落に住む人なので一生懸命探したそうだ

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探しているうちに山奥の小屋で首を吊って死んでいるその人を見つけた

最初すりガラスごしに死体を見た祖父は何かよくわからずしばらくじっと眺めていた

その死体は同じ人間とは思えない程

首がのびていて

風もない小屋の中なのにぶらぶら揺れていた

祖父はすりガラスごしに見たその光景を一生忘れないという。

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