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この話は叔父から聞いた話だ。
ずいぶんと昔になるが、叔父が新婚旅行で軽井沢に行った時の話、
長時間運転していて疲れたせいか体の調子が悪いと言う事で近くにある軽井沢の民宿で泊まる事にした。
そこは普通の民宿より少しボロい民宿だったようだ。
中に入ってみると、どこにでもあるような構造だが、1個だけ違うところがある。
普通のトイレは中にあるものだが、外にあるのだ。
叔父は「何か違うなぁ~」と思ったそうだ。
そして、そのままチェックインして指定の部屋に
入った。
やはり疲れていたので早めに風呂に入り食事を済ませて、部屋に戻り布団に入って30分もたたないうちにぐっすりと眠った。
夜中の3時ぐらいか、妻が起こしてきたのだ。
叔父 「何だ?」
妻 「トイレに行きたいんだけど、怖くて行けないからついてって欲しい」と言った。
妻の用が済んだので布団に入りまた眠りについた。
翌朝、用意をして女将さんに挨拶して車に乗った。
妻は何も変わらない様子だった。
不思議に思い、妻に聞いてみた。
叔父 「いや~参ったよ。夜中にトイレ行きたいから起こすだなんて、可愛いいなぁ~」
妻は大きな声で叫んで。
妻「きゃゃゃー‼」
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叔父は急ブレーキを踏んだ。
sound:24
叔父 「な、な、何だ⁈」
妻 「それ私じゃない」
叔父 「は?」
妻 「私、トイレに何か行ってないわよ!」
だったら、昨日の起こした女性はいったい誰だったのか?
叔父はまだ疑問に思っているらしい。
作者ゆたぽん