10年くらい前の話です。
私の中学では林間学校がありました。イベントは、登山にキャンプファイヤー、カッター漕ぎっていうところだったと思います。
でも私達が行った年の4年前までは毎年肝試しがあったそうです。
これから書くことは恒例行事だった肝試しが中止になったきっかけのエピソードです。
肝試しは、まぁ普通の内容だった。
決まったコースをグループで回って、ろうそくを置いてくる的な感じ。
でも、1人の女の子がちょっと様子がおかしくなった。
最初はグループの子達も変だなーくらいだったが、段々ちょっと怖くなって遠巻きに見ながら放置していた。
肝試しの次はキャンプファイヤー
キャンプファイヤーの真っ只中で女の子が突然走り出して広場から出て行った。
流石に何事だ、となり教師や一部の生徒が追い掛ける。
女の子は沼の中にザバザバと躊躇なく入水。
教師は慌てて止める。しかし女の子止まらない。教師が「突然どうしたんだ?!止めなさい!」等と声を掛けるがまともな返事はなし。
女の子は狂気的な笑顔を浮かべながら
「行かなきゃ、行かなきゃ、行かなきゃ‥」と呟きとても強い力で沼の奥に入って行こうとする。
最終的に男性教師5人がかりでやっと女の子を止めることに成功する。
その後も女の子の様子は変わらず。
教師の声掛けに対してもまともな反応なし。
そこで、管理人の采配にてお坊さんとか呼んでお祓いが行われることに。
最初に呼んだお坊さんだけじゃ祓いきれないほどすごかった為、強い霊能者を呼んだ。
そのお祓いは女の子だけではなく生徒全員に念のため行われた。
ノンフィクションです。私が知っているのはここまでです。
思春期の少女とは特に不安定であり、精神症状から奇行に走ることも考えられるかもしれないですね。
でも成人男性5人でやっと中学女子を止めたりとかちょっと異様さを感じます。
あと、学校の団体でお祓いを受けることもあるのだと少し認識が変わりました。
何だかんだ皆そういう世界を肯定しているのかもですね。
作者みちる
知った理由
友人のお兄さんがその学年だった。
また、近所のお姉さんからも同じ内容が聞かされていた。
林間学校は今でも行われるが、公立の中学で当時の先生が残っていないためイベントが復活しているかもしれない。