今日は狙っている女の子と初めてのデート。食事の後満更でもない雰囲気の中、公園に足を運ぶ。
この公園、地元では有名な心霊スポット。女の子も怖い〜とか言いながら腕を組んできた。
まぁ、幽霊は見たくない。これが目的なわけデス。
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公園の真ん中には大きな池がある。
昼間は池の周りにあるランニングコースにわりと人が集まっているが夜は全くひと気がない。
大きい公園の中、何処にでも出てきそうな雰囲気がある、が。
奥にある低い山を切り開いた巨大アスレチックスの前にある木のベンチ。
これが問題らしい。
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そこに近づくに連れ女の子の腕の密着度も増す。
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…あ〜…着いちゃったよ。
ベンチの見える位置に。
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「ひっ」
music:6
砂利を踏む音が聞こえる。
女の子にも聞こえるようだ。
その足音に続くようにザシ、ザシと砂利を棒の様な物で踏む音も聞こえる。
でも何も見えない。
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兎に角、女の子の手を引いて車まで走る。
音もついて来る。
ペタペタ
…カツン
ペタペタ
…カツン
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車に乗り込むと見えた。
おかっぱ頭で裸足の目のぱっちりした男の子と杖をついた腰の曲がったお祖母さん。
ニコニコと笑っている。
お祖母さん「この子をよろしくお願いします」
男の子「またね」
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結局そのまま消えてしまった。
music:5
何だったのか。
数年後、その時の女の子と俺は結婚し、今では子供にも恵まれ幸せな家庭を築いている。
お互い一重まぶたの俺たちの子供とは思えない位ぱっちりお目目の愛息子が最近やっと言葉を発した。
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「またあえたね」
作者怖女
地元に本当にある公園の話です。
大きい公園なんですが夜は本気で怖いんです。
実際男の子とおばあちゃん出るんですって。
私は公園の入り口の時点でギブアップしましたが…。
無理やりなオチでごめんなさい