仲良しなIくん、Oくん、Kくん、Mくん。
4人は毎日遊んでいます。
その日は、天気がいいので4人は広大な敷地で隠れんぼをすることにしました。
鬼は鬼決めで決めました。
「鬼決め鬼決め鬼じゃないよ」
「やった〜!」
「鬼決め鬼決め鬼じゃないよ」
「わ〜い!」
「鬼決め鬼決め鬼じゃないよ」
「お〜〜!」
こうして、鬼は決まりました。
鬼は、Kくんです。
Kくんが10秒数えます。
「い〜ち、に〜い、さ〜ん、し〜」
「は〜ち、きゅ〜う、じゅう!」
「もうい〜かい?」
「ま〜だだよ」
まだ1人隠れ場所を見つけていないみたいです。
「あと10秒だけ数えるよ〜」
「い〜ち、に〜い、さ〜ん…」
「きゅ〜う、じゅう!」
「もうい〜かい?」
「もうい〜よ」
・・・・・・・・・
3人は鬼を待っています。
でもなかなか来ません。
「Kく〜ん?ここだよ〜」
OくんはKくんが来ないので少しだけヒントをあげようとしました。
普通なら返事をするはずなのに、返事が来ません。
O君は今、小屋の裏に隠れています。
後ろに、気配を感じました。
見つかってしまったのか?
そう思った時。
「ねぇ」
それは、一緒に遊んでいたM君でした。
「K、遅いよな」
「だよね。」
「そういえば、Iは?」
「なんかね、ここに来る途中にはぐれたみたい(笑)」
「そっか〜、そのうち来るよね。」
「うん。」
そう言いかけた時、Iの声が聞こえました。
「うわああああああああああ!」
「どうしたんだ!?」
「どうせ、Kに見つかったんだろ(笑)」
「そうだね(笑)(笑)」
それからしばらくしてパトカーの音が聞こえました。
警官に声をかけられました。
「君たち、何をしているんだね?」
「僕達は、友達と4人で隠れんぼをしていたんです。でも、2人がどっか行っちゃって…。1人は、鬼でもう1人は僕とM君と一緒に隠れていたんです。」
「その1人ってこの子かね?」
警官の指をさした場所には….
Iくんが倒れていました。
「でも、もう1人は..?」
「見つかってないんですよ。」
それから数日。I君はなくなりました。
そして、また他の友達Y君、U君とM君とO君はそこで隠れんぼをしました。
楽しく遊んでいた笑い声は一瞬にして無くなりました。
4人は行方不明になってしまったのでした・・。
それからそこで遊ぶ子供達は
「もうい〜かい」
という声に脅かされるのです。
なぜかって?
結局K君は遺体で発見されたからです。
そして、今日もK君の声は敷地内に響き渡ります。
「もうい〜かい。」
作者もちこ