俺は頑張りました。
将来をはっきりと見据えて。
無謀だとは思っていました。
ただ、後悔したくなかったから。
他の奴らを信用できなかった。
あの糞野郎どもが。
「仲間」なんて…、キモイんだよ。
誰ともつるもうとせず、ガン飛ばしてた。
独りの俺は周りに潰されそうさ。
向こうは「友人」とかいう団体だから。
誰にも頼らず生きていきたい。
これは本心なのか?
期待するのが怖い?
いずれにせよ、俺は変わらず窮鼠だった。
孤独は、他人に流されないという決心の表れ。
でもそれは、他人を受け入れることを避けるための言い訳だった。
自己表現=非社交的なのか?
俺の人生に、明るい未来はなかった…。
イライラが募る日々。
閉ざしてたら独りになってた。
そりゃ辛かったさ。
友達がいないなんて。
こんなはずじゃなかったさ…。
俺は俺の道を行くと決めた。
でも、それは間違いだったみたいだ。
孤独を極めたって、何にもならない。
「俺は、他の野郎どもとは違う。」
周りは俺を恐れていたのだろう。
「今求めている自分」には、光は注がない。
カッコつけ続けて、自分らしさすら忘れそうだ。
ふと、人と話したいなと思うことがある。
素直になってもいいのかな。
でも怖い、受け入れられるはずないよな。
心の中で叫んでる。
「自分らしさを潰す事が、仲良くなる条件なのか?」
「自分を守れるならそんなもの捨ててやる。」
でも、思い出してみな。
周りのみんなは声を掛けてくれたんじゃないか?
友人や父ちゃん、母ちゃん。
せっかく伸ばしてくれた手を俺が振り払ったんじゃないか?
やっぱりそうだった。
俺が思い描いていた「目指す姿」は、勝手な幻想からの逃避行だった。
人と向き合うことに「答え」があるなら、カッコつけた自分を捨ててみてもいい。
俺はやっと目が覚めたんだ。
真の「目指す姿」の意味。
遺書に殴り書く。
今の自分を殺すことが「答え」だと。
愛すべき家族と、大切な友達。
最高の日々を送れるはずだったのに、俺は結局気付けなかった。
次の人生、「目指した姿」に生まれたい。
作者退会会員
パクった。