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短編2
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首つりの木

6年程前の事、京都宇治市は太陽ヶ丘近くの山で友人達と昼過ぎより、サバイバルゲームをやる事になった、5対5のボスヒット戦、日頃のストレス発散にはもってこいのアイテムだ、皆、早々戦闘服に着替え愛用の銃を見せ合い自慢しまくっていた、ミーティング後、各々チームに別れ作戦会議敵チームへの攻め込み方など話し合い、いよいよゲームスタート、

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さぁこれからだっという時だった、敵チームの中村君が「うわぁ~撃つな!撃つな!みんな来てくれえぇ」と、叫びながら我々の陣地に逃げる様に駆け込んで来た、どないしたん?蜂の巣でもつぶしたのかと思ったが、どうも様子がおかしい、真っ青な顔してぶるぶる震えながら「俺帰る、帰る、帰る」と連発、一次ゲーム中断、全員集合と無線連絡した、

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中村君ようやく落ち着いたのか何があったのかを話し始めた、内容はこうだった、あそこに大きな楠木が有るやろう と、指さした、その木の下がすりばちじょうに成っていて丁度いい隠れポジションでそこで銃を構えて潜んでいると急に睡魔に襲われた、うとうとしかけた時、後ろからガサ、ガサ、と人の気配、

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ヤバイ!撃たれる!と、振り向こうとするが体が動かない、うぅっ、金縛りだ!小枝を踏みしめながら誰かが背後より近づいて来る、くそぉ、こんな時にぃと、意識がもうろうとする中、紐の様なもので首を絞められる感じがした、うぅ~息が出来ない!その時銃の引き金かけている指先に何とか力が入った、ドドドドッ銃の振動で金縛りが解けた、それで走って逃げて来たと言う、

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嫌がる中村君を俺たちが居れば大丈夫だといい無理矢理その場所に案内させた、隠れるにはいいポイントやと思いながらみんなでその木に近づこうと歩いている時木の枝にボロボロになった紐が引っかかっていた、私は誰かがここで首つり自殺したと思い自殺者の霊が中村君に訴えかけてきたのではと言った、その時その木の根元付近で何かが動いた!

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それは半透明のほぼ、ねずみ色の人影!今しゃがんでいた者が立ち上がりこちらへ来ようと・・・誰が撃ち始めたのか、全員がそのねずみ色した人影目掛けて一斉射撃、まるで映画プレデターのワンシーン、弾が無くなるまで撃ち続けたのだ、木の葉がぱらぱらと・・・そして、「逃げろぉ!」全員必死で自分達の車まで走って逃げ帰った、

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何ん何んやあれは? それ以来その場所でのサバイバルゲームをやる事はやっていない。しかし自殺者の霊も、災難だったろうに。

Concrete
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ヒンナさん 撃たなしゃ~無いでしょう!

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