短編2
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チガウ

これは、私が小学生の頃によく見ていた夢です。

でも、この夢はよく聞く夢…

みんな同じ夢を見ているのでしょうか…

不思議ですね。

夢の中で私は祖母に近くのタバコ屋さんへタバコを買いに行く様に頼まれました。

タバコ屋さんはすぐ見える距離にあるはずなのに、夢の中ではものすごく長い距離に感じた。

タバコ屋さんへ着くと、頼まれたタバコを買い家路に着こうとする。

すると怪しい人影、多分男であろう何かが電信柱の影に身を潜めていた。

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私は一瞬ビクッと足を止めた。

けど、家に行くにはそこを通らなければならない。

その男を避けるように、小走りで走り抜けようとした瞬間…

ドスッ…

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鈍い音がしたあと、生暖かい感触がした。

血だ…

そう理解した時にはもう遅かった。

男は何回も何回も、手に持っていたナイフの様な物で私を刺した。

ザクッ ザクッ ザクッ…

そこで目が覚める。

そんな夢を何回も何回も見た…

何度目の夢だろうか。

私はまたその夢を見た…

その日の夢では、私は近くの公衆電話に入り、タバコのお釣りで母に迎えに来て欲しいと伝えた。

母が来ると、電信柱に隠れていた影がスッと消えていった。

助かった…

その日の夢では私は殺されることなく、無事に家に着いた。

朝起きて

胸を撫で下ろし、リビングへと向かった。

リビングへ着くとパンの焼けるいい匂いがした。

安堵した。

その瞬間、電話が鳴り出した。

ジリリリリッ!!ジリリリリ!!

(祖母の家に住んでおり、黒電話でした)

祖母が電話に出るように私に頼んで来た。

私は受話器をあげ「もしもし?」

『・・・・・・・・・』

受話器の向こうの相手は無言だった。

私「もしもし?誰ですか?」

『・・・・・な』

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『 違うことするなっ!!! 』

その電話があってからは、あの夢を見なくなりました。

あの声は今でも覚えてます。

ただ、あの電話が現実だったのか夢だったのかはあやふやです。

この話しは本当にあちらこちらで聞きます。

これは何かの予兆なのでしょうか?

知っている人がいれば、知りたいです。

私自身には、まだ大きな事故や病気などは無く、幸せに過ごしています。

本当に謎で、不思議ですね…。

では、ありきたりな話で失礼しました。

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