短編2
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笑って

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これは、私が小学生の時に体験した話です。

夕方でした。私は、トイレがしたくなったのでトイレにいったんです。まだ、ここまでは何の異変もありませんでした。この時まで…

そして、私はトイレを終えてドアを開けて自分の部屋へ戻ろうとした時、

「ん?」

何か変だなと思いました。

だって私の髪の長さは、胸の下くらいまであるはずなのに、陰の私の髪の長さは肩につかないくらい短かったんです。

「え?なにこれ…」

でも、私はこの時、きっと疲れているんだ。と小学生なりに落ち着いた感じであまりびっくりは、せずトイレから出ました。

すると今度は、何か視線を感じたんです。

私は、気のせいだと思いながらも視線を感じる方へ顔を向けました。

そこには、着物姿で髪の短い女の子が私の方をじっと見てたんです。

さすがに、こればかりはさっきまで落ち着いていた私も何が何だかわからなくなってただつっ立って…足が一歩も動かない状態になっていました。

すると、こっちを見ている女の子が

にぃ〜っこり笑って手を広げてくるんです。

もう、怖くて怖くてやっと動いた足を後ろに引き寄せて急いでトイレに入り鍵を閉めてうずくまっていました。

「なんなんだ。あの子は…もしかして座敷童なのかな?」

怖い思いもしつつ、女の子の事が気になっていました。

ガタガタガッ!

「なに⁈」

ガタガタガッ

「やめて…やめて‥」

ガタガタガッ

「来ないで…!」

急に来た出来事に、パニックになりつつも私は、必死にドアノブを抑えて

「お願いだから!やめて!」

と念じました。するとドアごしの重みも、揺れも無くなり静かになりました。

私は、やっとおさまったと思うけど凄い勢いで自分の部屋に戻りました。

それから、1日たった夕方。

私が自分の机の引き出しを開けると…

ポロッ

何が出て来たんです。

それは、ツヤツヤでピンクと水色の色をしたひもが可愛く結んである物でした。

そして私は、その見覚えの無い物をお母さんに、これお母さんの?と聞きに行きました。

でも、母は知らないよ?気味が悪いわね。と首をかしげていました。でも、私はどうしても捨てられる事などできず、飾っておきまし

た。すると、不思議な事が!

抽選で一等と二等を連続でとってしまったんです。

今でも、飾ってあります。

あの子は、遊びたかったんでしょうか?

そしてこの可愛い飾りは、おどかしてしまったお礼なのでしょうか?

未だにわからないままです。

でも、言っときます。

ありがとう^ ^

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いざ会うと怖いものです。

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座敷童だな
会ってみたい

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