【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

短編2
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メッセージ

ピー

メッセージが1件あります。

「ごめんね、また遅くなっちゃったね。明日は早く帰ってこようと思います。」

妻は、もう帰って来ない。

だけどこれを聞いていると帰ってくるようで…いつも聞いている。

お互い忙しくてなかなか会えなかった。

でも、僕と妻は留守番電話でやり取りをしていた。僕は心臓の病気だったから携帯は持てなかったし。そんな時妻は事故にあって死んでしまった。だからもう帰って来ない。

そんなある日

ピー

メッセージが2件あります。

え?他に僕の電話番号知ってる人なんていないのに。

「ごめんね。早く帰って来るって言ったのにまた遅くなっちゃったね。」

帰って来たんだ。

それから、僕と妻の留守番電話をとおした会話が続いた。

「僕も遅くなりそうだ。念のため夜ご飯作っておいたから、食べてよ。」

ピー

「昨日は、ありがとう。あなたって料理上手なのね。美味しかったわ。」

不思議と恐ろしさなんて感じなかった。

それどころかかずっと続いてほしいと思うようになった。

「今日は、病院行くから遅くなりそうだ。あっ、そうそうお風呂掃除しておいたからお湯入れただけで入れるよ。」

また、僕は妻に留守番電話を残した。

「田嶋さん、どうぞ。」

「はい。」

診察室に入ると医者が深刻そうな顔で座っていた。

「田嶋さん、あんたもう入院した方がいいだろう。」

えっ…

「病気が悪化してる。」

しぶしぶ自分でも感じていた。だか、入院をすれば妻との会話も出来なくなる。

「いいです。」

「だめだ。これは、医者として見逃せないんだよ!」

「だからいいでっ…ゔ…ぐっ」

もうだめなのか…

僕は病院から逃げ出した。

最後は、あの家で死にたい。

急いだ。

ガチャ

「はぁ…はぁ…」

ここで…

「おかえり」

「...葉恋!」

「やっと会えたね。」

Concrete
コメント怖い
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なんていうか...
感動するところがわからんのだが...

なんとなく感動した...

返信

心臓疾患の他に重度の精神疾患も抱えてたって事?最終的には死んだ妻が迎えに来た?どこが感動ポイントなのか分からない。

返信