二回目の投稿となります。
相変わらず文章力底辺ですが、宜しければ見てください。
これは、私の知り合いが体験した話です。
心霊系ではありませんが、良ければどうぞ。
*
その知り合いをA子とします。
その日A子はバイトが長引き、帰宅したのは午前0時を回った頃だった。
「今日は疲れた〜」
なんて独り言を言いながら、帰りに寄ったコンビニで買ったお弁当を温めている時だった。
カタン、と扉に付いた郵便受けが小さく音をたてた。
「こんな時間に郵便...?」
A子は不審に思いながら扉に近づき、ドアスコープを覗く。
...誰もいない。
「帰ってく足音したっけなぁ?」などと考えながら、郵便受けを開けてみると...
そこにはノートを破いた様な一枚の紙が、二つに折りたたまれて入っていた。
不審に思いながらもA子は紙を開き、短い悲鳴をあげた。
『いつも見ている』
それは、ボールペンで書かれており、何度も何度も重ねて書いた為か所々穴が空いていた。
「まさか...ストーカー?」
A子は不気味には思ったが、ただのいたずらだろう、と紙をゴミ箱に捨てて、その日は他に何事も無くベッドに入った。
だが、次の日もまた次の日も手紙は入っており、酷い時には使用済みのティッシュや、食べかけのおにぎりなどが、ドアノブにかかっている事もあった。
謎のストーカーからのはた迷惑な贈り物が一ヶ月程続いた頃。
バイトに行こうと外に出ると、視線を感じる様になった。贈り物だけならまだしも尾行も付く様になり、忍耐の限界に達したA子はバイト先の同僚B男に、その事を相談した。
B男は今時珍しく正義感に溢れる男性だった為、相談を受けたその日に、A子の家までボディーガードとして一緒に行く事にした。
バイトが終わり、A子のアパートに向かう二人。今日は視線を感じない。
無事A子のアパートに着き、B男にお礼を言って別れようとした時だった。
バタンッ!!
と、向かい側のアパートから、30代ぐらいの男性が、肩を怒らせながらA子とB男に向かってきた。
そして男はB男の胸ぐらを掴み、
「ぉおいぃぃい!!ぉ俺の女にぃぃ!!手ぇぇ出してんなよおぃぃぃぃ!!」
と、唾を吐き散らしながら怒鳴った。
A子もB男も「は?」と言った表情だ。
B男「A子ちゃん...彼氏??」
A子「な訳無いじゃん!!」
男「A子はぁぁぁ!俺のぉぉ女ぁだぁぁあ!」
A子「違うし!!あんた誰!?」
A子がそう言うと、男はA子の肩を掴み、
「A子はぁぁ俺の彼女だよなぁぁあ!?愛し合ってるんだよなぁぁああ!!?」
「や!ちょっと離してよ!!」
「A子ちゃん!おい離せよ変態!!」
B男がA子から男を引き剥がし、自分の背に隠す様に庇った。
「A子ぉぉぉ!お前どけぇよぉぉぉ!!」
その後も何を言っても話が通じず、埒があかないので、B男は警察を呼んだ。
しばらくしてから警官がアパートに到着して、喚いていた男をパトカーに乗せて走り去った。
後にA子が警察から聞いた話は以下のものだ。
・ストーカーはあの男。
・A子の前のバイト先の常連客で、A子の営業スマイルに一目惚れ。
・しかしA子がバイトを辞めてしまった。
・たまたまA子を見かけた男は後をつけて、A子の家までついて行くと、偶然にも向かいのアパートに住んでいる事を知った。
・何度かすれ違った事もあるが、A子が自分に気付いてくれなかった為、贈り物などをして気付いてもらおうとした。
・A子とは愛し合っている
・男は度々麻薬を使っていた形跡がある。
これを聞いたA子、ドン引き。
すぐにアパートから引っ越し、今は無事に暮らしている。
*
余談です。
その事件の後、B男の男気溢れる行動に胸キュンしたA子は、B男にアタック。
晴れて二人は付き合う事に。
今は二年の交際期間を得て、同棲中の二人です。
至らない文を最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
作者退会会員
二作目となります。
今回も多少の着色はありますが、大半は事実です。