初投稿させていただきます。
文章力底辺ですが、宜しければ見てください。
これは、母が10年前に体験した話です。
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母が妹を身籠ったのは、10年前の秋頃でした。
その時既に40歳だった母は、高齢出産になる為、身体への負担が大き過ぎると父や周りに反対されていました。
(既に私を含め兄弟3人がいたので、金銭面の問題もあったと思われる)
毎日毎日、“生むか堕ろすか”で悩み続けたそうです。
妊娠発覚から数日が経ち、父や祖母に説得され、母は泣く泣く堕ろす事を決意しました。
その日の夜。
せっかく身籠った自分の子どもを堕ろすと言う罪悪感からか、母は、眠れぬ夜を過ごしていました。
リビングのソファに座りながらぼぅっとしていると、リビングの奥の仕切り戸を取り外した子ども部屋に、白い影が見えました。
影は女性の様で、腕に何かを抱いていました。
その影は、眠っていた私達兄弟の顔を兄から順番にじぃっ…と覗き込んでから母の方を見て、そのまますぅっと壁に消えていきました。
女性の影は、不思議と恐ろしい感じはしなかったそうです。
そして、それを見た母は、何故か絶対に子どもを堕してはならないと思ったらしく、周りの反対を振り切り、10ヶ月後に無事妹を出産しました。
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「あれはきっと、あたし(母)の生き霊。抱かれていたのは○○(妹)だね。産みたいって言う願望と、産まれたいって言う願望が強くてきっと出てきたんだね。」
その時お腹にいた妹は、今も元気に家中を走り回っています。
作者退会会員
少し着色してありますが実話です。
母は、自分は霊感が無いと言っていましたが、こういった体験は少なくないそうです。