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短編2
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救急外来

もう15年前ですかねぇ。

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先天性の持病を持つ長女の容態が悪く、夜中に妻と、京都市内の病院に、救急外来の夜診に訪れた時の話。

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長女が診察中、私は、コーヒーでも買おうと、地下にある売店に足を運んだ、深夜に売店が開いているわけも無く、自販機コーナーで品定めをしていた。

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すると、奥の廊下から、コッ コッとハイヒールの足音が聞こえてきた

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ふと、その音のする方へ目をやると、わりと細めの20代の女性が、こちらに向かって歩いて来るのが見えた。

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準夜開けの看護婦さんぽい。

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別に気にする事無く、自販機にコインを投入、ボタンを押した。

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取り出し口より缶コーヒーをつかみ取り そうだ、妻の分も買って行こうと、再度コインを投入しようとした時

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その女性の方が私の後ろに立った

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財布から小銭を取り出す音が聞こえた

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この人もジュースかコーヒーを買おうとしているのが嫌でも判った。

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早くしないと と、思い慌てたせいか、違うボタンを押してしまい、飲みたくも無い炭酸飲料が出てきた。

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あ~あぁって感じ。

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ぐずぐずしてる奴だと思われるのが嫌な為、気だけが焦り早くもう1本買おうと、ボタンを押し缶コーヒーを取り出し、振り返ると、そこには誰も居ないんです。

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ええぇぇ~今後ろに居て、小銭の音もしてたやん?

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もう一度周りを確認した。

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やはり誰も居ない、錯覚じゃ無い。この廊下は今私の居る売店に通じる他道が無いのだ。

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本当なら、怖いと思い、うわぁ~ てなもんだろうが、まんまと1杯食わされた感じがした。

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この手のレベルは数多く別にどおって事は無いが、自販機のコーヒーを買う私を焦らせた事にイラッときた。

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後に私が慕うある霊能者にこの話をした。

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すると、思いがけない答えが返ってきた。

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その私の後ろに立ち、自販機で飲み物を買おうとしていたのは、紛れもなく女性の霊体で、私の体を借りてジュースを買ったらしいとの事でした。

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そう言えば、あの時、間違って炭酸飲料のボタン押したのは、私じゃ無かったのか。

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間違ってはいないんだ。だってその炭酸飲料はいらない為、取り出し口より取り出して無いんですよ。

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「まぁ女性の幽霊にジュースをおごってやったと思えば良いじゃないですか」

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と、霊能者の方に言われましたけど、

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しかし むかつく!!

Concrete
コメント怖い
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深夜の病院って一種の魔界なのかも知れませんね。

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誤字すいません。訂正しときます。

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自分の意思を操られるのが、1番苦手です(´・_・`)

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その女性うまい!

ワタスもそうやって奢ってもらおうかしらw

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