短編2
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致命的なミス

これは、私の育った田舎での話。

村にお母さんと息子さん、 2人で暮らしている家があった。

その息子さんは非常に勉強ができ、受験勉強に励んでいた。

しかし、受験に失敗し、その後精神を病んでしまったらしかった。

息子さんは、誰とも話をすることなく、黙々と家の農業を手伝っていた。

その頃息子さんは、もう40代を過ぎていたと思う。

祖母はそのお母さんと親しくしていた。

祖母が他界した時、そのお母さんは、母に、

「うちの2人暮らし、あんたとこも2人暮らしになったな」

と言っていた。

その後何年か後、母親が他界した。

その後、私はそのお母さんと道で出会った。

何気無く挨拶すると、

「うちは2人やけど、あんたのところは1人になってしもたな」

そう言って、曲がった腰をぐーっと伸ばして、嬉しそうに二カーッと笑った。

私はその時、背筋に寒いものを感じた。

多分そのお母さんは、母に勝ったと思ったのであろう。嫌なものを見てしまった、と思った。

しかし、11月に母が他界して、その明くる年の5月か6月ごろにそのお母さんはなくなった。

月遅れのお盆になり、姉とともに車で先祖の仏お迎えをして帰る途中のことであった。

朝、またお昼前のことである。

国道から家に向かう道に入ると、

例の息子さんが、砂利運び用の一輪車を押してくるのが見えた。その一輪車に、亡くなったお母さんがちょこんと座っている。

とても嬉しそうに笑いながら、一輪車に揺られていた。

私は一番聞いてはいけない相手に聞いてしまった。

「お姉ちゃん、一輪車におばちゃん乗っている見える?」

「うん、見えるけど」

そして私は、言ってはいけないことを、最も言ってはいけない相手に行ってしまった。

「あのおばちゃん、今年の5月頃に 亡くなってる」

姉は相槌を打つ。

「そう、そう言えばなんかあのおばちゃん、形、変やね」

その時姉にも見えていたらしい。

この姉は弁証法的唯物論とフロイト心理学の信奉者で、かつてはKS党の党員、管理職になるため離党した。その頃はどこかの小学校の校長をしていた。

おかげで私の就職活動の時には、これがかなり響いた。

翌年、寺の住職が亡くなったので、姉がその娘さんと同級生だったから連絡したら、村の親戚何軒かに電話して、

「弟から電話が来まして、お寺のご住職さまの事ですが、元気にされてますか?…あ、そうですか。いえ、母が死んでから、弟ちょっとおかしくなってしまったみたいです」

これは後から親戚から聞いた話である。

Concrete
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お話自体は普通に書けば多分面白くなると思いますが文章が酷く意味が解りません。
気になって他の作品も読んでみましたがこの作品程は酷くはなかったです。
後からでも校正出来ますので直してみては如何でしょうか?

返信

全然意味わかんない、いったいどんな、話しがしたいのか、理解不能

返信

二回読んだけどやはり分からん。

誰の母で誰のおばあちゃんで
なんで姉に言ったらいけないの?(?_?)

寺の住職がどうしたって??
主人公は弟?

理解力不足ですみません(。´Д⊂)

返信

あんまり 意味が分からん。

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