【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

長編11
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雨と月

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そのサイトは、古今東西の興味深い話が蒐集されている

いわば雑学の宝庫ともいうべき場所だった。

中でも、怖い話や不思議な話は、突出していて、まじめな大人が読んでも十分読みごたえのある

内容ばかりだった。

また、このサイトの特色は、単に蒐集するにとどまらず、怖い話や不思議な話を 実話、創作に関わらず誰もが投稿、閲覧できることだった。

また、会員登録すれば、書き込まれた投稿作品に対するコメントをユーザーが書き込むこともできた。

趣味と実益を兼ねたサイトといってもいい。

似たようなサイトは、他にもあった。

ユーザー登録数も、閲覧回数も、今話題のそれらのサイトに比べれば、決して多いとは言えなかったが、投稿作品への書き込みは節度ある大人の内容が多く、マニアの間では、隠れた人気を誇っていた。

私も、良い作品に巡り合うと迷わず感想をコメントした。

コメントへの返信は、ある時も、ない時もあったが、

女だてらに、この手の話が大好きな私は、いつの間にか、ここの常連客になっていた。

コメントを書き込む時の名は、「アキ」とした。

特に理由はなかったが、あえて挙げるなら、四季の中で「秋」が一番好きだったからだ。

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その日は、なぜか小さなトラブルが立て続けに起こるような俗に言う「ついてない一日」だった。

パンチ自体は弱いが、継続的に受け続けたボディブローに心身悲鳴をあげている状態と言ったらいいだろうか。

寝つきも悪かった。

気が付くと、時計は、午前二時を回っていた。

こんな日は、どうあがいても仕方ない。

ふと、例のサイトが頭に浮かんだ。

週末金曜日。

新着の投稿作品でも読んでみようか。

さっそく、例のサイトにアクセスしてみる。

今思えば、深夜、それも丑三つ時にここを訪れようなどと考えたこと自体、どこか神経がまいっていたのかもしれない。

だが、その時は、何の抵抗もなかった。

期待を持って臨んだものの、これといって目新しい作品は少なく、いつもの名作が並んでいるだけであった。

ついてない時は、こんなもんだろうな。

気分を変えたくなった私は、コーヒーを容れにキッチンへと立った。

ほぼ同時に、窓が小刻みにカタカタと音を立てている。

サワサワと何かが窓に触る。

風でも出てきたのかしら。

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やがて、ポツポツと屋根を小石が転がるような音が響きわたり、それは、瞬く間にサーッと流れる音に変わった。

雨・・・・

にわか雨

帰宅途中は、見事なまでの満月が夜空を照らしていたのに。

コーヒーが立つまでの間、私は、パソコンに目を移し、別のサイトに移ろうとしていた。

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その時だった。

新着の黄色い文字が点滅しているのが見えた。

「あ、F1さんだ。」

F1さんは、次々と名作を生み出す達人である。

ここ一年ばかり、なぜか投稿が途絶えていた。

誰もが、F1さんの新着を楽しみにしていた。

私もその一人だ。

タグは、ついていなかった。

題は、「にわか雨」

今の状況と同じじゃないの。

私は、偶然の一致に胸ときめかせながら、

「この話を読む」のアイコンをクリックした。

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あらすじは、

夜、ネットで怖い話「実話系」を検索していた時のこと。

急に、雨の降る音がした。

朝から二階の窓があけっぱなしだったことに気付いた「私」は、階段を上がり

窓を閉めに行く。

ところが、ベランダに出て愕然とする。

あたりは、煌々とした満月に照らされ、真夜中だというのに、ベランダの手すりの模様までも見えるほど明るい。

天空いっぱいに広がる星の瞬き。

それらを眺めているうちに、まるで、異世界に誘(いざな)われているかのような気持ちになった。

もちろん、ベランダはどこも濡れてはいない。

雨など降った形跡は、どこにもない。

あの雨音は、いったいなんだったのだろう。

その時、「私」の背後で、「コトリ」と微かな音がした。

足元には、湿った空気がまとわりつくように漂う。

「私」は、ゆっくりと振り向いた。

かいつまんで言えば、これだけの話だった。

幽霊も出て来なければ、心霊現象といえるのかどうか微妙な描写、

たいした展開もない。

現象だけが、淡々と書かれているだけの文章。

それなのに、どこかこの世のものとは思えない、うすら寒い感覚に襲われる。

この独特の雰囲気は、どこから来るのだろう。

真冬でもないのに、私は、思わず、自分の両肩を腕で抱いた。

これが、F1さんの醸し出す世界だった。

 

過去、誰かが書き込んだコメント

「怖くはないが、畏ろしい。」という表現が当たっているかもしれない。

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早速、コメント欄に感想を書き込む。

「F1さん、アキです。いつもながら、素晴らしい作品ですね。心霊現象が書かれているわけでもないのに、まとわりつくような恐怖感が伝わってきます。この独特の空気と世界観は、F1さんだけが作り出せるものかもしれません。今日、久しぶりに新着作品を読ませていただいて、うれしかったです。次回作はいつのなるのかな。頑張ってくださいね。アキ。」と打ち込み、送信ボタンをクリックした。

私も、会社の広報紙に、ちょっとしたコラム欄を担当させてもらっているが、こんな描写は、とてもできない。圧倒的な才能とセンスの差を見せつけられた私は、さっき入れたばかりのコーヒーを口にした。

にわか雨の音は、強く高くなって来た。

屋根を叩きつけるような重く激しい音へと変化している。

明け方近い、一日で最も暗い時刻に聞こえる雨音は、どこか物悲しく、せつない嘆きとなって

私の胸の内に響き渡った。それは、ささやきやつぶやきが、徐々に嘆きと慟哭へと変わっていく

人の声にも似ていた。

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その時だった。

パタン

廊下から何かが落ちる音がした。

同時に、玄関の風除室の開く音。

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突然チャイムの音が鳴る。

今時分、訪問者?

「誰?」

私は、深夜このサイトを訪れてしまったことを少し後悔した。

幽霊?いや、訪れてきた人が、生きている人間だとしたら、もっと怖い。

「落ち着いて。」間近にあった携帯を握りしめ、私は、玄関を窺える廊下の小窓を音をたてないように開けてみた。

風除室の窓は、しっかりと閉じられていた。

当然だが、誰もいない。

それよりも、私を愕然とさせたのは、

辺り一面を照らす、夜明け前の美しい月あかりだった。

さっきまでの、激しい雨は、どこにいったのだろう。

雨が降った形跡は、どこにもない。

総毛だつとは、こういうことか。

急いで家じゅうの明かりを点ける。

部屋に戻ると、飲み残しのコーヒーを一気に喉の奥に流し込んだ。

もう一度、わが身に起こった現実、いや事実を振り返る。

心臓が早鐘のように打ち続けた。

とにかく冷静になろう。

パソコンの前にある椅子に腰を下ろす。

パソコンの画面には、1通コメントが追加されていた。

F1さんからだった。

「アキさん、こんな深夜にごめんなさい。もう寝たのかな。新作読んでくださったのですね。

ありがとうございます。楽しんでいただけたましたか。小生都合により、しばらくお休みさせていただいておりました。本日、久しぶりの投稿です。今日は、月が綺麗な夜ですね。全国的に晴れなんだそうです。そんな日にお会いできてうれしかったです。お元気でがんばってください。」

なんて丁寧な人なんだろう。

予想外のうれしい出来事に、さっきまでの不可解な恐怖が消えていくのを感じた。

思いがけないプレゼント。

落ち着きを取り戻した私は、帰路コンビニで購入したスィーツを思い出した。

再度、コーヒーを容れ直し、ゆっくりと味わう。

F1さんからのコメントを何度も読み返す。

時計は、午前3時半を差していた。

初恋にも似た、甘酸っぱい想いを抱いて、パソコンの電源を落とす。

眠りにつく頃には、外は、薄紫色に変わり、闇夜を照らしてくれた月は、静寂な趣をたたえたまま、空の主役を東の空から上ってくる太陽に譲ろうとしていた。

(あのにわか雨はなんだったのだろう。)

不安と疑念はあるものの、睡魔に勝てない私は、通勤までの短い間深い眠りについた。

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あれから、数日後、結婚退社した同僚の穴を埋めなくてはならなくなった私は、慣れない部署にも顔を出さなければならなくなった。

もともと、器用なほうではないが、体力だけは自信があった。

この春、広報室に配属になったこともあり、自身の担当するコラムの編集と営業を兼ねた取材。クライアントとの交渉に連日深夜まで会社にいた。やっと自分の時間が持てるようになったのは、あの不可解な出来事があってから半月後のことだった。

例のお気に入りのサイトを訪れる余裕もなく、あの日のことも、F1さんのことも、私は、すっかり忘れてしまっていた。

その日、渋谷駅前で、大学時代の友人裕子と偶然の再会を果たした私は、つい話し込んでしまった。明日は、大事な会議がある。裕子との再会で思わぬタイムロスを後悔しつつも、スケジュール確認と会議の資料作成の遅れを取り戻すため、帰宅後すぐにパソコンを開いた。

見慣れた業務関係のメールに混じり、見知らぬアドレスからメールが届いていた。

題名には、「お詫び」と書かれてあった。

あのサイトの管理人Yからであった。

「突然のお知らせ、失礼申し上げます。

アキ様。◎○◎サイトのYです。いつもご利用ありがとうございます。

実は、大変申し上げにくいのですが、以前F1さんに充てて書き込んでいただいたコメントを削除させていただきたいのですが。よろしいでしょうか。

こちらの都合により勝手を申しましてすみません。

F1さんの作品は、人気があります。ファンも大勢いらっしゃいます。

ところが、この方の作品を読まれてから後、霊障に悩まされる方からの苦情やクレームが大変多くございまして。アキ様は、大丈夫でございましたでしょうか。

中には、事故に遭われたり、重篤な病に倒れる方もいらっしゃったとのこと。皆様、ここを訪れF1さんの作品に触れてから、おかしくなった等おっしゃいますので、困惑しておりました。

当方は、そのことについて事実確認したわけではございません。

また、それらの事象があったとしても、責任を負える立場にはございません。

利用規約、但し書きにも その旨書いてございます。

にも関わらず、この種のクレームが後を絶たず、やむを得ず削除という形をとらせていただくことになりました。

「閲覧注意」だけでも良いではないか。すべての人がそうなるわけでもないのに。とのコメントもいただき、当方もその扱いをどうすべきか迷いに迷いましたが、ある事実を知って以来、このような措置を取らせていただくことになりました。

このようなメールを差し上げること自体、違反していると思うのですが、私が心配なのは、

アキさんの身に何か良からぬことが起きなければいいなということなのです。

先ほども書きましたが、F1さんの作品は、人気があり、たくさんの方がコメントを書き込んでくださいます。

管理人も数ある投稿作品の中でも、F1さんの作品は好きでした。

ところが、お気づきではないかと思い、事実をお知らせいたしますが、F1さんご自身が、コメントを返したことは過去一度もございません。

つまり、過去、どなたの書き込みにもコメントしなかったF1さんが、コメントを発したのは、そう後にも先にも「アキ様」あなただけなのです。

このことに気付いたある会員さんが、忠告してくださいました。

誰かが、F1さんに成りすまして、いたずらして書き込んだのではないかということも考えられます。

当然ですが、その線も疑ってみました。

ところが、送信先は、まぎれもなく「F1」さんご本人からのものと判明いたしました。

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そんなことは、これからお伝えすることに比べれば、たいしたことではありません。

大変驚かせてしまうことになりますが、それでも、その方と相談し、また、幾人かの関係者の方と検討した結果、アキ様の身に何かが起こる前に、早く知らせたほうがいい。ということになりました。信用するもしないもアキ様の胸三寸です。

一笑に伏すか、スルーしていただくか、お祓いに行くか、どのようにしていただいても構いません。

ただ、ご理解いただきたいのは、私たちは、決してあなたをからかったり、嘘をついて怖がらせようとか 悪質ないたずらをして、お祓いを薦めたり、宗教への入信を薦めているわけではないということだけは、ご理解いただきたく存じます。

「実は、F1さんは、ちょうど今から1年程前に不慮の事故でお亡くなりになっております。」

shake

先日、ご友人とおっしゃる方とお会いしました。

F1さんは、病気がちの華奢な人だったそうです。

お仕事はなさっていたようですが、どちらかというと「インドア派」で、あまり外に出ない人だったようです。ただ、いわゆる「オタク」「アキバ系」といったところはなく、多趣味な好青年といった雰囲気だったようです。この方を含め、友人も多く、温和で優しい性格は、どなたにも愛され若すぎる死を嘆く声は多かったそうです。

このサイトを気に入ってくれる方は、インテリ層の方が多く、閲覧者の中には、プロの作家もいます。アキ様もご存じのように、F1さんは、才能あふれる方で、プロを発掘する編集者も目をつけておりました。ご本人も、将来は、作家を目指していたのではないかと思われます。

もし、ご存命中でしたら、きっと素晴らしい作品を残せたであろうと思うと、残念でなりません。

F1さんのご友人のお話では、良く投稿作品を読んでコメントをくれる「アキ」さんという人のコメントは、いつも的確で優しくて創作意欲が湧くと言って喜んでいたそうです。

本当は、アキさんにだけ、コメントしたいのだけれど、それはルール違反になるから。そういうわけにもいかない。あえて、コメントはしない。と・・。でも、いつかお会いできたら会ってみたい。と。話していたそうです。

私は、ご友人に、では、あの日のコメントは、F1さんに代わって、あなたがなさったのですか。と尋ねました。

ご友人は、驚いた顔をなさって、いえ、書き込みは、しておりません。

そもそも、私は、ああいった類のものは、苦手でしてね。と。

もし、送信していないのだとしたら、私やアキ様や他の閲覧者が読んだ、あの「にわか雨」は

いったいどこの誰が送信したのでしょう。

ちなみに、F1さんは、○月○日が命日だそうです。

ちょうど、新着のあった日です。

もしかしたら、これは、私の勝手な解釈ですが、

お亡くなりになった時刻も、ちょうどあの時間帯だったのではないかと思います。

突然、失礼なメールを差し上げて申し訳ございません。

当方、このようなサイトを立ち上げてはおりますが、

霊感なるものもなく、文才ともほど遠い、凡人であります。古今東西の面白い情報は、皆様からのご協力と、ご支援で成り立っているのが現状です。

ただ、今回の件では、どうしてもアキ様の身が気になり、会員さんの薦めもあって、ご連絡をした次第です。

特に変わったことなどないことをお祈り申し上げます。

どうぞお元気で。

ご多幸お祈り申し上げます。

また、これに懲りず、これからも、サイト◎○◎をよろしくお願いいたします。

                                    

管理人Y」

shake

硬直する身体の背後で「コトリ」と微かな音がした。

湿った空気が足元に漂う。

突然、パソコンの電源が落ち、部屋は、漆黒の闇に包まれた。

Concrete
コメント怖い
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@あひるちゃん
うわー、読んでくださったんですね。
ありがとうございます。
評価とコメントまで頂戴し、とっても嬉しいですね。

私も改めて再読してみましたが、面白く読めました。本作にいただけると、もちろん、他の作品も嬉しいのですが、無類の嬉しさを感じますね。
今の私には、とても書けませんね。
この頃が一番上手だったのかな。と苦笑しています。
だんだん下手になっていく~~~。
しょうがないですね。
年齢も重ね、当時は仕事もしていませんでしたし。
息子も小さくて。😁
環境も、社会情勢も随分変わりました。

本作は、アップしてから何度も何度も手を加え書き直しているんですよ。
元原稿は、恥ずかしい出来です。
実は、ふたつの結末を用意していたんですが、評価だけではなく、こうして長きに渡り愛されていることを鑑みても、やはり、こちらの結末で良かったんだと思いました。

F1さんとアキさんの関係を喜んでくださる方や、不慮の死を遂げたF1さんを不憫に思うあまり、実在の人物のように愛着を抱いてくださる方が多く、作家冥利に尽きる作品となりました。
アキさんは、私ではありませんし、F1さんも架空の人物ですが、当時は、F1さんのような凄い書き手の方が綺羅星の如く輝いていましたので、その方々と重ね合わせて読まれる方も多かったようです。

たしかに、怖いというよりは、畏ろしいお話ですね。
情景描写も何度も書き直しました。
明け方の雨、深夜の月、満月と新月では夜の明るさはどの程度違うのか
実際に検証してみたりしました。
とにかく、真面目でしたね。
今の私は、作品乱発 手抜き作品ばかりですよ。
実話は、創作のように。創作は、実話のようにをモットーに書いていくと決めたのですが、
難しいです。
あひるちゃんの「黄色いくねくね」私的には名作だと思いますよ。
私は絶対に書けません。
くねくね(北東北の田舎や田んぼにいるらしい・・・嫌だぁ) にも 八尺様にも会いたくないです。
初回作は、色んな意味で、初心に戻してくれる大切な存在です。

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@pentaro 様
この度は、私の初投稿作をおよみいただきありがとうございます。
評価も頂戴し、尚且つ、こちらが赤面したくなるようなお褒めのコメントを賜りなんと申し上げてよろしいのか。感謝申し上げます。
pentaro 様の作品は、まだ2作しか拝読してはいませんが、どちらも情景も心理描写もすぐれたものがあり、思わず引き込まれてしまいます。
なにより、お人柄が解るような文章が怖さを超越しており、どなたが読んでも心に何かを感じる作品になっていると存じます。
初投稿作が月間アワードを受賞していることが、全てを物語っていると存じます。
どうぞ、臆することなく、書き続けて行ってくださいね。
お仕事を持ちながらの執筆活動は大変なことではありますが、私のように一度書くことを休止してしまうと、再開するのに多くの時間を要することになってしまいますから。

さて、この「雨と月」初投稿作にもかかわらず、未だに多くの方々から読まれている拙作であります。初投稿作が一番高評価を得ているという、逆転現象に苦笑している次第です。
時々読みたくなって、再読しに来ていると話してくださる作家様もいらっしゃいます。本作のどこに、そのような魅力があるのかは、作家である私が聴きたいくらいですが、たぶん、誰でも一度は経験したことのある、リアルな怪異と、普段何気なく交流しているネット上のお相手が、突然自分のプライベートに介入してくるという恐怖などなど、ごく身近な出来事に端を発したお話だからなのかもしれませんね。
思えばこのころの私が、一番、輝ける才能を開花させていたのかもしれません。
最近は、書けなくなる恐怖に 短期間のうちに作品を乱発しているような状態でして、
また、いろいろなジャンルにチャレンジしたいという欲求もあり、今年後半だけで、8編の作品をアップすることが出来ました。

ただ、pentaro 様の本作への感想を読ませていただくと、本作を書いていた時のような、美しい日本語で流れるような文体を目指し、怖いだけの作品ではないものを描こうと何度も何度も推敲を繰り返した日々を思い出します。

今回頂戴したコメントは、私に、「初心忘れるべからず」「初心に返れ」との天のお告げかもしれないと思いました。

ありがとうございました。
新しい年は、様々なことにチャレンジしたく存じます。
出来れば月一のペースで投稿できるように、また、以前投稿しつつも、続編を書けずにいた作品を完結させたいと願ってもいます。
そして、本作「雨と月」を超えらえるような作品を書き上げてみたいですね。

ありがとうございました。
この出会いを感謝いたします。
新作のアップ楽しみにしておりますね。

ではでは。
良いお年を。
お身体ご自愛くださいね。
新しい年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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ラッキー様
再度、夜分失礼いたします。
安眠を妨げてしまいましたら、申し訳ございません。
まずは、お詫びから、読者登録してくださっていたのに、気が付かず、大変失礼いたしました。お許しください。
今更ではございますが、御礼と感謝 重ねて申し上げます。
ありがとうございました。

また、この度は、私の初投稿作である、拙作「雨と月」をお読みいただきましてありがとうございました。また、お読みいただいただけでなく、「怖い」の評価まで頂戴し、恐縮するとともに、感謝の思いでいっぱいでございます。
本作につきましては、過去、コメント欄に書かせていただきましたとおり、ビギナーズラックだったと思います。
文面や内容からもわかるように、もう、かなり前の作品になりますが、おそらく、ラッキー様もそうだったかと存じますが、優れた作家様たちの作品を辿るうちに、偶然お目に留まり、読んでいただく機会に恵まれたのでしょう。
まさしく、「ラッキー」なめぐり合わせ、幸運としか言いようがございません。
ネット社会は、瞬時に、不特定多数の見ず知らずの人たちと繋がることができます。
そのため、利便性に絡んだ犯罪も枚挙にいとまがございませんが、それでも、こうして、ラッキー様や多くのお会いしたことのない方々と作品を通して出会える ネットならではの楽しみもございますから。
これを契機に、また、何か作品を書いてみようと思います。
ありがとうございました。
精進してまいりたく存じます。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。

返信

さとる様
初投稿作に目を止めていただき、ありがとうございます。
その上、評価まで。
とても嬉しく、励みになります。
投稿した当初は、これほど多くの方々が、評価してくださるとは夢にも思いませんでした。
ここには、大先輩でいらっしゃるさとる様のような優れた作家様や既にプロとしてご活躍なさっている方々もいらっしゃいますから、私のようなものが、評価を頂戴するなんて、おこがましくて申し訳ないような気持ちになります。
ベテラン作家様や、初めてお会いする作家様たちの作品を目にするたびに、齢を重ねているにもかかわらず、少女のように心躍らせてしまう 学生気分の抜けない私です。
そう、気持ちは、常に新人のままでいたいのでしょう。(笑)
秋の夜長、拙作駄作ではありますが、少しずつ時間も摂れるようになり、また、ぼちぼち書きたくなってきました。
今宵は、雨上がりの月が、とても美しいです。
お陰様で、怖くて美しい不条理の世界 トライしてみたいと思いました。
ありがとうございました。
感謝申し上げます。

返信

@あんみつ姫
恐れ多いお言葉をありがとうございます。
非常に興味深いコメントでございます。
世の不条理。これほど恐ろしく実態に即したものはないのでしょう。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

返信

ttttti 様
「雨と月」をお読みいただき、評価まで頂戴し、感謝申し上げます。
ttttti 様のお書きになった、「雨」も「不条理観漂う。」たいそう怖いお話です。
読みながら、展開を早く知りたくて、その美しい描写とともに引き込まれるように読ませていただきました。
良く知られる古典の名作 上田秋成著「雨月物語」。その著署名にも用いられているように、「雨と「月」は、日本の固有の文化と申しましょうか、独特のテイストを醸し出す 「怪談」とは切っても切れない事象ともいえるのでしょうか。
「怖くはないが畏ろしい世界」「世の不条理と人の世の哀しみに伴う恐怖」そういったものを描けていけたらと思います。
未だ本作を超える作品を描けていないため、今年の後半は、古今東西の古典や多くの良作に触れ、怖さと切なさ、お読みいただく皆様の心の琴線に触れるような作品を描けるように、なお一層精進してまいります。ttttti 様にも、ご享受いただくことも多いかと存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
拙作が仕上がり、アップ叶った時には、ご笑覧いただければ幸いに存じます。
2017年07月08日 20時42分
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。❀せらち❀。様
初めまして。
この度は、本作をお読みいただきありがとうございました。
楽しんでいただけたでしょうか。
当初、本作は、別のラストを想定しておりましたが、こちらに切り替えて正解だったと思います。私自身の都合により、近年は、しばらく投稿を控えておりました。
また、時間が出来次第、投稿してみたいと思います。

怖いの評価ありがとうございました。
嬉しく感謝にございます。
これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

返信

colo様
お久しぶりでございます。
お名前だけは、存じ上げておりました。
もしかしたら、初めまして、かもしれませんね。
ここで、こうしてお会いできました幸いを嬉しく存じます。
さて、このたびは、初投稿作「雨と月」をお読みいただきありがとうございます。
その上、「怖い」の評価まで頂戴し、心より感謝申し上げます。
楽しんでいただけましたでしょうか。

この頃は、些事に心奪われ、職場も繁忙期を迎え、本サイトを訪れることも叶わなくなりましたが、こうして、三年以上も前の作品を読みに来てくださる方がいらっしゃることは、今後の作家活動に大きな励みになります。
ありがとうございました。

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いさ様
もう、ずいぶん前の作品です。
本作は、初投稿作でございます。
こんなにたくさんの方に評価を頂戴し、とても恐縮しております。
お気に召していただけましたでしょうか。
読みに来ていただけるとは思ってもいませんでしたので、とても嬉しいです。
ありがとうございました。
ある方のお話によりますと、深夜読むと なにやら怖いことが起こるそうですが。(笑)
大丈夫でしたか。
ご無事でありますように。
おやすみなさい。

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