【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

中編7
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今更ながら

今更ながら、告白しますが。(どうでもいい事ですが)

以前このサイトで犬神と名乗って投稿をしておりました…

その際に起こった怖話を。

幾つかサイトに怖い話を投稿していた私は、身体に異変をきたし始め、少しの間このサイトから離れておりました。

あっ…別にこのサイトが呪われているから辞めた方がいいってんじゃないですから皆様は今後ともどうぞ!このサイトを盛り上げていってください。

運営局の方にもご迷惑をおかけするつもりはありませんのでご容赦を…

私に起こったのは、自分の身に起きた怪奇現象であり、恐らく私に何者かが憑いていたものだと思います…多分ですけど…

ちょっと不思議な体験だったので…

ある日、いつものように人気サイト『怖話』にアクセスして楽しんでいると、目の前が急に真っ暗になり、「うわ!停電かっ?」と一瞬思いました…

でも、直ぐにそれは違う事に気がつきました。

何故なら私はこのサイトをスマートフォンで楽しんでいるからです。

お分かり頂けたと思います。

そう、たとえ停電などが起こってもスマホの電源まで落ちるなんて充電が停電と同時に切れる…とかでないかぎりあり得ないのです。

それに、まずそんな事はないと思います。

充電器に差した状態で使用していたのですから…

それに充電がきれた時には必ずそれなりの表示がありますから…

では、何が起こっているか…

そう、目が見えなくなったのです。

真っ暗…いや真っ黒。

尋常ではない闇の世界…

部屋の電気はつけたまま、普通ならば、目を閉じても完全に目の前が黒の世界になる事なんてあり得無い…

皆さんも目を閉じて照明を見上げて貰いたい…

黒では無い何とも言えない色の世界がそこにあると思う…

目が見えれば、目を閉じた時の闇にも色があるものですよね…と言うか、まぶたの皮が薄いから光が透けて赤く見えますよね?

しかし、それが見え無いのです…

恐怖はその日から起こり始めました…

………………………

恐ろしくなり、その日は兎に角疲れているのだろうと手探りで照明のスイッチを探し消して眠りにつくことにしました。(紐を引っ張りON、OFFするタイプ)

明日になれば、何ともなくなっているだろうと自分に言い聞かせ、その日はまだ早い時間だったのですが寝ました。

しかし、その夜に見た夢が怖ろしいものでした。鮮明には覚えていないのですが…

_____私は車を運転していて、母親を隣に乗せている…

急カーブに差し掛かり、当然のようにブレーキを掛けるのですが、逆にスピードが上がって行く!アクセルと踏み間違えたと思い離すと更にスピードUP!

その先にはフェンス…

『ドカーン!!』と漫画のような音とともにぶつかり、「うわぁぁあ!」と目を覚ます…

布団から飛び起き、あたりを見渡しました…

TVがつけっぱなしで深夜番組が放送中…(アイドリングとかなんとかいったグループとバカリズムという芸人さんがあーだこーだとつまらない事をしているやつだったと記憶している)

ああ…夢か…

…………お?

見えるじゃん…

ふぅ…良かった…

と、肩をなでおろし時間を確認しました。1時過ぎていたと思います。

何だまだこんな時間かとTVを消し、布団を被り暫く目をつむり、今日の出来事や明日は何があるだろうなどと頭で巡らせていました…

……………

眠れない…

こんな事はよくあります。

早くに寝ると、夜中に目が覚めてしまい、朝方まで眠れない…

眠りについたな…と思うと…

目覚ましアラームがなる…

その日もそうなると思い、この際だ…眠くなるまでTVを観ようと起き上がり電源を入れました。

点かない…

なにこれ…?

真っ黒……

あっ…まさか、また見えなくなった?

…つかっ!無意識だったけど、このリモコンどうやって見つけた?見えないのに…

第六感?ぷはは…なんてな…

しかし何だよこれ?マジかよ…

……………………………

って…あれ?

待て待て待てっ!?なんで音まで聞こえない?

TV、消音ボタンでも押しちゃったのかな?

ああ…ヘッドホン差したままかな?

手探りでTVに向かう…が…

ヘッドホンは刺さっていない…

『消音ボタン』もリモコンの何処にあったのか覚えていない…つまり押してなどいない…押してあったとしても、何処かも分からないので、解除すら出来ない…

というか、これは自分を納得させる為の行動や思考であり、本当は怖かったのだ…自分の目が見えなくなっただけで無く、耳まで聞こえなくなったなんて…信じたくなかったのだ…

正直な話、確かめる方法など簡単なのだ…

『声を出す。』

これだけで、直ぐに分かる…

なかなか出来なかった…しかし、思い切って口を開く。

「………………………」?

「……………………………」??

「…………………………」??!

信じられなかった…というか声の出し方が分からない…

パニックというのは、暴れまわったり叫んだりするものだと思っていた。

目が見えないから暴れる事も出来ない。

声が出ないので叫ぶ事も出来ないのです…

こんな恐怖は初めてでした…

ヘレンケラーの気持ちなんざ知りたく無かった…

泣きました…見えない目からも涙は出るものですね。

泣きに泣き続けました…

本当は「オンオン…」声を出して泣きたかった…

でも、深夜に泣いていたら親が気づいて部屋に来てしまうかもしれない…親には心配かけたくなかったので布団を頭まで被り暫く目をつむり、そうしていました…

………………………………………

「○○?!起きなさい!学校遅刻するよ!」

もう朝か…とあくびを背伸びと共に、一回して朝日の眩しい光に目を逸らす…

いつもの朝、代わり映えの無い憂鬱な朝を迎える…

「ん…ふぁ…むにゃ…」

と、布団を被る…

「こら!起きなさいって言ってるでしょうが!」

母が布団を剥がす。

二度寝の邪魔をする憎き敵に立ち向かう…

………………!!!!!!

あれ?おおおおおおお!!

見える!

聴こえる!

たしか、変な声を出したとおもいます。

母が不思議な顔でビックリしてましたから。

その日は何とも無く、学校に行きバイトも普通に務めました。

しかし、夜…また怖話を開き、新着の話を読んでいると、また前の日のように、パッと真っ暗に!

またか、とその時は冷静になれました…

耳もどうせ聞こえないだろうと、手探りでTVのリモコンを手に取り付けてみました。

やはり、聞こえない…

でも、冷静でした。

ふん…どうせまた明日になれば…

と布団に潜り寝ました。

……………………………

しかし、それが毎日続くと流石に冷静ではいられなくなり始めました…

もしかしたら、いつか、これがずっと見えなくなり、聴こえなくなる前兆なのではないだろうかと…

その恐怖から流石に親に相談しました。

当然、病院に行く事にしたのですが…

異常は何処にも診られず、暫く様子をみましょうと帰されました。

でも、その夜も、その次の夜も、そのまた次の夜もそれは続き、私は半分パニック障害に陥りました。

当然、怖話サイトのせいでは無いのですが、理由が分からない状況だったので、その時はこのサイトのせいだ!と、その症状の出ていない時にアカウントを放棄しました。

だからと言って症状が回復する事も無く、日は過ぎて行きました。

ある怖ろしい者が現れたのは突然の事でした。

いつものように、症状が現れ眠っていました…いや眠っているわけではなかったと記憶しています。

ほとんど諦めたようになっていた私は、目を開け闇を唯々眺めていました。

おかしいのです。

何かが顔に乗っているような…いや、大きな手で顔を覆っているような…

その上、耳の穴の中で何か変なものがニョロニョロと動くような感覚がするのです。

重い…

痛い…

これはどう考えても、おかしい…

背筋がゾクゾクっとしました。

想像してしまったのです…何者かに自分が憑かれ、そのせいで、こんな事に…と。

その夜は、一睡もできずその感覚を肌で感じ続けました。

翌朝、母に事情を話し、お寺に向かいました…

…………………………

住職の話では何らかの怨霊のようなものの仕業であるから、直ぐに取り除かなければという話になり、その日のウチに祓いの儀式を行いました。

このサイトでお祓いなどの話を幾つか読んでいたので、どんな辛い事が待っているのだろうと、怖れましたが、あっけないものでした…

お経を二三十分ほど上げ、軽く肩辺りをポンポンっと叩いて…

終わり。

はっ?

それだけ?

と思いました。

住職はこう言いました。

「ん?あぁ…苦しめるだけの餓鬼みたいな奴だから対した事はないよ…これでもう大丈夫。帰っていいよ…」

だって…

あっけらかんっとお寺をあとにしました。

その日の夜、本当に取れたのかな?と電気を付けたまま寝てみました。

そしたら本当に何とも無くなっていました…

馬鹿!

何で私に取り憑いたの?

悪い事した?

…馬鹿。

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なんちゃって全て嘘…作り話です。

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