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注意!
「チャラい狐と春の鮎」には兎シリーズのネタバレが大量に含まれています。
兎シリーズを既に読んだか、ネタバレが平気な方のみ次ページへお進みください。
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それはシロミミ事件からだいぶたった後、笹雄の故郷に「うさぎつね」の団体で旅行に行った時だった。
一同はバスから降りて旅館に来ていた。
菁滋の寒気はピークに達している。
直樹「どうしたの菁滋…?」
菁滋「いや、なんでもない…」
天魔「ふるえてるぞ?寒いんだろ、これ着なよ。
ちょっとお前にはキツイかもしれないが我慢しろよw」
そう言って天魔は自分の着ていたパーカーを菁滋に渡した。
菁滋「あぁ、すまない…」
旅館は見た感じそんなに古い感じではない綺麗な旅館で、ホテルの様な雰囲気さえ感じられる。
ホテルの従業員も女の人は浴衣、男の人はホテルマンの格好と個性的な制服だった。
在豊「なんかここを改築した時に色々あったらしいよ、それでこんな制服になったんだとさ。
でも結果こんな風に大繁盛してるから改装はして成功じゃない。」
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裡「色々って何だろう…」
在豊「まぁ私たちが首突っ込む程ではないでしょうw」
裡「うん、そうだよね。」
菁滋が旅館にチェックインすると、
一同のところへやって来た。
菁滋「ごめん、先行ってて。
僕はちょっとトイレ行ってから行くよ…」
笹雄「大丈夫か?顔色真っ青だぞ?」
菁滋「いやアハハ、なんでもないよ。」
笹雄「そうか…あんまり無理すんなよ。」
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一同がエレベーターで8Fに行ってしまうと、
菁滋は1人でトイレ近くの廊下で休んだ。
菁滋「ハァ…ハァ…これはヤバイかもな、
一旦霊力を消そうかな…」
そんな感じで菁滋は悪寒に苦しんでいると、
廊下の奥の方で気配を感じた。
在豊「えっへっへ〜!残っちゃった!
寒そうだから名物缶入り鮎スープを」
菁滋「しっ…!」
在豊「んぐっ!?」
菁滋はとっさに在豊の口を塞いだ、
廊下の向こう、途中角で曲がって見えないところも全部霊視する。
その奥には変わった物があった。
扉が2つ付いた部屋。
この距離ではそれしかわからなかったが、
部屋全体がなにか危ない感じであることはわかった。
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その時、
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なんとその部屋全体から邪気が一気に湧き出したのだ!
菁滋(なっ…これは!?ぐっ!!)
在豊「むぁ、むぁんか寒いね菁滋く…菁滋君?」
菁滋は溢れ出した邪気をまともに浴び、
まるで氷点下の中に薄着で放り込まれた様な最悪な悪寒に襲われた!
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菁滋(やはり…バスで感じた悪寒はこれによるものだったか…予想以上に強力だ…!
寒過ぎて動けない…どうする!?)
菁滋がひどい悪寒に襲われて動けないでいると、
突然片方の扉が開いた。
誰かが開けたのだろう。
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すると、不思議なことに邪気は急激に消えた。
菁滋の悪寒も止まる。
廊下の向こうから女の人の怒鳴り声と男の人の謝罪の声が聞こえる。
だが廊下の角から例の部屋までは遠くて盗み聞きは出来なさそうだ。
在豊「一回みんなの部屋に行こう、なんかここおかしいよ…」
菁滋「は、はい。そうですね…」
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うさぎつねは2つの部屋を借りていた、816と817。それぞれ男子の部屋と女子の部屋である。
ちなみにどっちも洋風。
ハッキリいってホテルとか旅館とか男子は部屋でなにしてるかは全くわからないので、
旅館の部屋とかはほとんど女子目線で書く。
あ、ちなみに偶然にも、在豊もこの旅館に泊まることになっていたのだ。
部屋は5Fのエレベーターすぐの部屋、501。
817号室の部屋に来た女子一同は荷物をどさっと降ろした。
裡は長時間の電車とバス移動でヘトヘトになり、窓辺の方にあるベッドにどさっと寝転んだ。
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裡「ふぅ〜…。」
春花「お疲れぇ〜…」
天魔「何この位でグダグダしてるんだよ!
まだまだ動けるだろ?」
裡「も、もう無理だよ〜!」
在豊「まぁまぁ、そんな無理して動いても体壊すだけだよ!」
天魔「まぁ…それもそうだな。」
春花「そうだ!しばらくしたら下にあるお土産屋さんにいこう!なんか可愛い服とか売ってるかもじゃ〜ん♫」
天魔「食い物も?なら行くよ!」
裡「天魔さん相変わらず食いしん坊だなぁ…w」
在豊「いいじゃない?みんなで行こう!」
春花「なら決まりね、今は休もう。」
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しばらく休んだ女子一同は地下1Fに来た。
ここの旅館の地下1Fにはお土産屋さんやゲームコーナーなどが集まっており、珍しい自動販売機もある。
裡「わぁ〜!すごく広い!なんかゲームセンターとお店がくっついたみたい!」
在豊「ここ改装してからゲームコーナーが出来たんだ、お土産屋さんも地下1Fに移動したらしいよ。」
天魔「へぇ〜、うまいものとかあるのかな?」
春花「可愛い小物とか売ってたら買おうよ〜!」
在豊「とにかくお土産屋さん入ってみよう、
私も改築後の旅館は初めてなの!」
女子一同がお土産屋さんに入ると、
そこは和風と洋風のエリアに別れていた。
食べ物もジュースも小物も日用品までありとあらゆる物が揃っていた。
裡「わぁ!これ可愛い!鮎のぬいぐるみ!」
在豊「デフォルメのぬいぐるみかぁ、
確かに可愛いわね。」
天魔「お菓子に珍味…
すげー!おにぎりまで売ってるよ!」
在豊「軽く女子会出来ちゃうw」
春花「今夜の女子トーク楽しみ〜♫
なんか色々話せそう!」
女子一同「あははは!」
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女子一同がお土産屋さんを楽しんでいる一方、
男子一同はゲームコーナーでゲームをしていた。
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(グァ〜(バンッ!)ヴァ〜(ドカーン!!))
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直樹「きゃーーー!?
無理無理無理!!(ドォーン!!)
ゾンビ怖すぎるよーーー!!!」
笹雄「情けないぞ!こんなのよりグロいのなんかいくらでもいるぞ!(バンバンッ!)
ほら直樹ちゃんと爆弾当てろ!!」
菁滋「そろそろ最終面じゃないですか?
ラスボスがお待ちかねですよ。(ドドドド!!)」
直樹「うわっ、あの人植物と合体した…
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いやぁーーー!!!(ドコォーン!!)」
笹雄「ナイスだ!弱点が出たぞ!」
菁滋「もう少しの辛抱です!(ダダダダ!!)」
直樹「もう勘弁してくださいよーーー!!!(ドカーンドカーンドッカァーーーン!!!)」
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一同が地下1Fで楽しんでいる間、
1Fのとあるでは大変なことが行われていた。
女の従業員が男の従業員を扉の向こうに押し込んでいる…
その扉の中は真っ暗だ。
「や、やめてくれ…頼む!
うぎゃーーーーー!!!!!」
女の従業員はバタン!と扉を閉めるともう一度扉を開けた。
今度は暗闇ではなく、普通の外の景色が広がっていた。
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一部始終を見届けた立派な着物を来た女の従業員が最後に塩をまいてお祓いをする。
「情けない…閉めずの間を閉め切るなど自殺行為です、
この男は忘れたとはいえ、事実上それを行いました。」
「なぜ…なぜ私にさせるのですか!?」
「お川様の意思です。
あなたが生贄となった罪人に関わったからこうなったのよ?」
「しかし、あの時私が開けなければ…」
「内の扉は女、外の扉は男です。
開けずともお川様が開けます。」
「そんな…あの人は掃除をしただけなのに、
閉めずの間を閉め切っただけで…」
「さぁ、私たちは仕事に戻りましょう。
お川様の気が触れぬ内に…。」
作者ハピナ
旅館に到着!今回は旅館!
(∩´∀`)∩
どうも!ハピナです!
(`・ω・´)ゞ敬礼っ
ちょっとエンジンの
威力ダウンしてきました…
(;゜0゜)
参考資料とか他の作者様の作品とか
読みまくらなきゃ!ψ(`∇´)ψ
あ、パクリは絶対しないですよ。
(♯`∧´)