これは2010年の夏に僕が実際に体験した話です。
家族で虫取りに行く話になり、
夜11時に出発し、宮城県の愛子方面に車を走らせました。
父の運転で。
すると住宅街の公園のベンチに怪しくたたずむおじさんが1人。
12時になろうとしているのにも関わらず一人、ポツンとベンチに座っていたのです。
愛子の虫取りは住宅街で迷惑だから、とやめて、川崎町の釜房方面に向かったのです。
公園にはまだおじさんが座っていて奇妙だったのを覚えています。
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そして愛子から西に沿って行き、国道48号線、熊ヶ根から秋保に出る暗い道をひたすら南に走り、
いつしかT字路に出ました。そして左から右へと一台の軽自動車が走って行きました。
暗い道だったので安心してその車についていきました。
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そして、その車がカーブに差し掛かり見えなくなります。
山道でカーブも多いし、誰も気には留めていなかたのですが、一瞬で身も凍るような体験をしてしまいました。
カーブを曲がりきると見えるはずの車が消えていたのです。
もちろん、他に曲がる場所はない。それなのにおかしい。
消えるはずがないんだ、と。
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ここからは後から聞いた話です。
まず、車を運転していた父は「鳥居があっただろう?あそこでアクセルを踏んでも踏んでもスピードが出なかったんだ。故障したかと思ったよ。だけど皆怖がっちゃうから言わないでおいたんだ」と。
そして後部座席に乗っていた兄は座席後ろから伸びてくる白い手を目撃したそうです。
その後、急に吐き気に見舞われたそうです。
戦慄の体験でした...。釜房に夜、行くときは注意してください。
作者こうちゃん
後に調べたところ、僕等が通ったあの道は県内でも有名な
"心霊スポット"だったらしく、特に鳥居付近はやばい場所としても
書かれていてゾッとしました。