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短編1
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ピアノ

知らない教室。

知らないクラスメイト。

うん。寂しくない。

一人で大丈夫。

寂しくなんて、ない。

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昼休みの音楽室。私は一人、ピアノを弾く。

ただ、同じ曲を何度も、何度も、弾く。

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「この曲、連弾曲だって知ってた?」

後ろから、不意に声が聞こえた。

「あまりにも楽しそうだったから、声をかけたんだ。 隣で弾いて、良い?」

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彼は勝手に私の隣に座り、拍子を取り出した。弾くよ、と言われ私は慌てて準備をする。

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彼の弾く旋律はどこまでも、美しかった。

澄んでいて、弾んでいて、そして何処か、寂しげで。

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「ブラボー。」

彼は弾き終わると、真っ先に手を叩いた。

とても、良かった、と彼は言ってくれた。

不意に、学校のチャイムが鳴る。

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「また、良ければ一緒に弾きませんか。」

気が付けば声をかけていた。

彼は少し驚いた様子だったが、やがて鷹揚に頷いた。

「では、また、明日。」

彼は、すぅ。と空気に解けるようにして、

消えた。

不思議と怖くはなかった。

でも少しだけ、一人で大丈夫では、なくなりそうだ。

Concrete
コメント怖い
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>>あゆさん

>>( ̄ー ̄)さん

>>uniまにゃ〜さん

ありがとうございます! 楽しみにして頂けたなら幸いです! 頑張ります!

返信

気になるぅぅ…
と、思ったら、続くんですね=^_^=良かった

楽しみにまっています

返信

シリーズですか!
楽しみにしてますよ。

返信

シリーズになるんですね.。゚+.(・∀・)゚+.゚

彼の正体が気になります。楽しみにしてますョ♪

返信