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中編6
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序章 二話 終わらない恐怖

私の名前は龍一です。

今まで色々な心霊経験をしてきたのですがこの話は最初の恐怖体験でした。

この話は私が小学5年生の時に体験した話です。

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「い! 一! おい! ゅういち! おい!龍一!」

私はハッと目を覚ました。目の前には純がいた。

私「どーした純 なにしてんの?」

純「それはこっちのセリフだよ!体育館で武器になるような物探してたら校庭からもっっっのすごい音がしたから外に出ようと思ったんだけどいきなり渡辺先生がいきなり体育館に来てさ!隠れてたから校庭に来る時間が遅れちゃってさ!」

私がなぜここに横たわってるのかを思い出しあいつがいないか良く確認した。

いない。少なくとも校庭にはいない。

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私「ところで純あいつ見たか?目玉の探求者だっけ?名前はかっこいいけどな(笑)」

純「見てないよ。見る前に帰りたいけど克也がどこにいるんだろう」

まだ職員室の近くにいるだろうか。

待て!今の時間は!!

六時五分前か。気絶してた時間は二十分くらいか。

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私「克也探しにいこう!」

純「そうだね!早く帰りたいよ!」

先程の純の話を思い出してみる。

純は体育館で武器になりそうな物を探していた。そこに渡辺先生が来た。これは偶然なのだろうか?まず先生は何しにこんな時間に体育館に現れたのだろうか。

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私「とりあえず職員室にいこう!」

私達は昇降口から学校に入り、気配を消しながら職員室に向かった。職員室は昇降口から五十メートルくらいの距離があるので神経を使って職員室にたどり着いた。

ガラガラ 職員室のドアを開けた。誰もいない。

純「誰もいないね。」

ガタッ!

shake

急に職員室の向かい部屋にあたるタバコ部屋から音がした。

俺はビクビクしながらタバコ部屋をゆっくり開けた。

ボコっ!

shake

ドアを開けた途端顔に衝撃が走った。私は吹き飛んだ、どれだけ衝撃が凄かったというと向かい部屋の職員室のドアを突き破り吹き飛んだ。

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私「あうあう うがぁ」

私は上手く話すことが出来ない。

どうやら何者かに殴られたようだ。

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純「うわぁぁぁぁぁー!」

純が叫び声をあげた。

タバコ部屋の方をみる。

あいつがいる。

目玉がない。

あいつが。

私は殴られたことであいつに対する恐怖はあったもののムカつきの方が優っていた。

純はあいつに向かってバットを振り回した。

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次の瞬間、純は倒れていた。

一瞬のことで何が起こったか理解できなかった。

あいつは純の体の上に馬乗りになって目玉をくり抜こうとしていた。

純「うがぁぁぁー やめろー!!!!」

純は抵抗している。

助けなければ、私は立ち上がり、落ちているバットを拾い、腕があがらなくなるまであいつの頭に振り下ろした。

ガス ガス ボコ バキっ!

shake

小学生ながら我を失っていた。目玉の探求者はその場に倒れこんだ。倒れこんでも殴り続けた。

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私「ハッハッハッ!ざまーみろ!化け物め!」

純「助かったよ。でもこいつどうするの?人間ではないことは確かだよ。でもバット振り下ろしていた龍一は少し怖かったよ。」

私「悪い。頭で考えるより先に行動しちゃったよ。」

克也「お前たち無事だったか!探したぞ!ん?なんだこれ!どうしたんだよ!」

克也がひょこっと現れた。

私「純が目玉とられそうになったから俺がやっちまった。」

克也「こいつを校庭に埋めよう」

私「校庭に?なぜ?」

私はこのままにしてもいいだろうと思っていた。当然誰かが発見して問題になり、あいつに関して色々とわかっていくだろうと思っていた。

純「なら校庭の隅っこにでも埋めようか。」

こうして目玉の探求者を校庭に埋めた。

私「じゃあ帰るか!こんな時間じゃ親にゲンコツくらわされちゃうわー」

克也「あれ?龍一の両親は今日から長期出張でいないだろ?」

そうだった。忘れてたーー!今日から両親はアメリカへ長期出張で今日から家に一人なのだー!

私「忘れてたわ!明日泊りにくるだろ?おまえら!」

純「うん!行くよ!」

克也「うぃー 」

純「でもなんで渡辺先生は僕のとこに現れたんだろう」

克也「なんで体育館なんかに来たんだろうな?」

私「俺は渡辺先生はあの訳のわからない化け物のことを何か知ってるんじゃないかって考えてる。」

純「どうして?」

私「まだ決めつけることは出来ないけど今の段階では直感だな。」

克也「まぁ詳しくは明日話そうや!じゃあな!」

純「そうだね!じゃあまた明日!」

私「じゃあなー!」

私は今日起こった事が現実とは受け止めきれなかった。まだ殴られた頬は痛い。背中も打撲しているんだろう。ズキズキする。でも明日から夏休みだ。楽しまなきゃ損だよな!そう考えていた。

家に帰り、もちろん家には私しかいないので自分で料理をつくり、お風呂に入りゲームをし、二階の自分の部屋のベットに入る頃には日をまたいでいた。

ベットに入ると今まで経験したことのない事を体験したからだろうすぐに夢に落ちた。

〜〜〜〜ン ド ドン ドン ドン

何か下の階から音がする。私は九人家族で高校生の兄二人、姉二人、中学生の兄一人姉一人、兄姉は全員寮に入っているので家には正真正銘自分しかいないわけだ。

私「今の時間は二時半か。誰だよこんな時間に。」

重い腰をあげて一階に降りて行く。

ドンドンドンドン!

どうやら玄関のドアを誰かが叩いてるらしい。学校であった出来事を思い出し足が震えてくる。小学生は夜中のトイレも一人で行けない程怖がりだ。

心臓が飛び出しそうな恐怖を押し殺し、玄関のドアスコープから外を見る。

私「ひぃっっ!」

小さな悲鳴を出してしまった。

あいつだ。目玉がないあいつがいる。

なんで?どうしてここにいるの?それよりなんで埋めたはずなのに。

ドンドンドンドン!!!

あいつ「ねぇねぇあぞぼぉーよぉー」

ガチャガチャガチャガチャ

ドアノブを引っ張っている。

私は急いで警察に電話した。

ツーツーツー

かからない。何度かけてもかからない。

あいつ「りゅーいーぢーぐーんあぞぼーよぉー!!!」

今日というか昨日というか二度目の腰を抜かした。

カチャ

ドアが開く。

なんで?という思いが頭の中を駆け巡る。

あいつが姿を現した。

ニタァ 満面の笑みで近づいて来る。

私「くくくるなぁー!!!」

あいつ「ぼぐねぇー目玉がないのぉー」

私「んなもんみりゃわかるか馬鹿か!」

馬鹿という言葉に反応したのかいきなり無表情になる。

俺は今なんでこんなことになっているのか考えてみるが、わからなかった。

あいつ「きざたらむかなわさるふいなさるゆ 」

いきなり訳のわからない事を言い始めたあいつ。

私「何言ってんだおまえ!ふざけんな!」

無表情のままこっちに向かって来る。

私は腰を抜かして動けない。学校で無理矢理立ったようなことは出来なかった。

私「ああああ、くくくるなぁーやめてくれ、神様ー!!!!」

そこで私は意識を失った。

目覚めたら私はいつも通りに自分の部屋のベットで寝ていた。夜中に起きたことは夢なのか?すかさず一階に降り玄関に向かった。土が落ちている。これは校庭の土?やはり夢じゃなさそうだ。

克也、純に連絡をとり私の家に集まった。

私「今日の夜中あいつが俺の家に現れた。」

純は驚き、飲んでいた烏龍茶を吹き出した。

克也は驚いていたがそれはわざとらしかった。

私「克也 お前何か知ってんだろ?」

ついに我慢出来なくなり克也に問う。

克也「俺が何を知ってるっていうんだよ?(笑)アハハ」

純「どーしたの龍一?何を言ってるの?」

私「まずなんでお前だけ無傷なんだ?」

克也「んなもん知らねーよ!目玉の探求者に会ってねーからだろ!」

私「まぁいいわ。次になんで渡辺先生が体育館に現れたことを知ってる?純は一言も体育館とは言ってなかったぞ?」

克也「そ、それは純が体育館で武器を探してると思ったからだわ!なんなんだよ!」

克也は嘘をついてる時は目が大きくなる、私はそれを見逃さなかった。

私「今目が大きくなったぞ。嘘をついてる時は克也、お前は目が大きくなる。」

しばらく沈黙が続いた。

克也「あぁ。そうさ 俺は知っているあいつが何者なのかも誰が関わっているのかも何もかもな。」

私たちは初めから運命には逆らえなかった。

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チェのさんコメントありがとうございます!三話目は今書いてる途中なので是非続きもアップされたらチェックお願いします!

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早く続きが読みたいですっ!
めっちゃ怖い&ワクワクです(笑)

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