夕方だった 車の運転中携帯が鳴った
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友人のA君からだった
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「今何処に居てる?」と 俺は仕事帰りだと伝えると 「今、何時ものパチンコ店に居るんだけど今日は良く出ていて凄く調子が良い お前も来い!」て言ってきたのだ
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20分程で店に到着した 店内で彼の姿を探した
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かなり広いホール、やっと見つけた 彼の居た列は他と違い通路が$箱で通れ無い程だった
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聞くところによると すでに20万はプラスだそうだ
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ご存じだろうか 爆発連チャン機 昔、藤商事が出した「アレジン」という機種を!
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彼はにこにこしながら「お前も空台出たら打て」と!
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そんな状態で空台なんか出るはずが無いと思い 記念にと思い、彼の$箱を積み上げたピースサインをインスタントカメラで撮影し帰路についた
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この写真が俺が見た彼の最後の真の笑顔になろうとわ
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深夜 携帯が鳴った A君からだった 彼がとんでも無い事を話出した。
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彼が言うには 閉店まで打ち続け25~26万勝たとの事
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景品交換所から車に向かう途中少々小雨が降り始めていた 後ろから「あのぉ、すみません」と女の声がした
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振り返って見ると 年の頃20半ばの女性が傘も持たずに立って居た
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彼女が言うには近鉄竹田駅まで乗せてほしいとの事
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その位おやすいご用と助手席に座らせた
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彼は「家まで送るよ 何だったら御飯でもどう?」と彼女を誘った
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下心MAXだ! 彼女もOKというので近くの店で食事をした
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もう 終電に間に合わない時間だった
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「家まで送るよ」と言う彼が言った
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店を後にして 彼女を車に乗せた
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すると 彼女「今日帰りたく無い」と小声でささやいた
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A君 メッチャラッキー!パチンコでバカ勝ちするわ こんな可愛い女の子とH出来るやん!今日は最高 こんな事も有るんだと思い 名神南インターのホテル街へ車を走らせた
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何のちゅうちょする事無く ホテルまで付いて来た
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彼女は、ロビーからエレベーターそして部屋に入るまでずうっと下を向いたまま無言だった
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部屋に入ると、すぐさま上着だけ脱いで布団にもぐり込んだ彼女は「先にシャワー浴びてきて」と一言!
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もう 彼は爆発寸前 念入りに身体を洗い、これから起きるであろうニャンニャンタイムに胸ふくらませ風呂から出てベッドルームのソファーに腰掛けた
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あれぇ? ベッドに横になっていた彼女の姿が無い
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トイレにでも入って居るのかと確認したが見当たらない
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妙だなぁ? ん? 出口扉には俺の靴しか無い! ええ!?
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そしてもっと大変な事が!
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俺のセカンドバックが無い!!!
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ああぁぁ~やられたぁ!!
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A君かわいそうに本日パチンコ勝ち分、財布キャッシュカード、運転免許 全てが奪われたのだ
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全て女の筋書き道理にいったのか、それとも後ろで操る悪の組織があるのか
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この話にお化けは登場しなかったですが、誰にでも起こりうる怖い話 ちょっと思い出したので書いてみました。
作者渋谷泰志