中学生の時、私を含め、田中、伊藤、鴻池の
4人でよくTRPGをやっていた。
此処までは前置きです。
※※※
8月のある日、学校が早く終わったから四人で集まって
TRPGをする事になった。
今、やっているのは、王道のクトゥルフTRPG、
ゲームキーパー(又はゲームマスター)は私。
まあ、鴻池が謎や仕掛けをすぐに解いちゃって、
二時間ちょっとで終わったんだが、
でも、私はこのゲームの設定に仕掛けを仕掛けていた。
それは、今思えばやったらダメっだたんだ。
私は、マップを作りその上の特定の場所で怪事件が起きる用にした。
特定の場所と言うのは、線で繋げば魔法陣?になるようした。
そのマップを全員に渡し、
「このマップが行動範囲ね」
と言った。
まあ、鴻池もこの魔法陣に気が付かなかった。
それから、私がゲームキーパーの時はそういった仕掛けを仕掛けるようにした。
そして、ある日ゲーム中に田中が発狂した。
発狂と言っても、何かに脅えてるみたいに悲鳴上げたり、泣いて謝ってたり。
その後、急に(伊藤の)家から飛び出して自分の家に帰ったりで大変だった。
次の日、学校で「昨日はどうしたの?」と聞いたら、
田中は私の魔法陣に気付いたらしく、この事を私に聞こうと顔を上げたら、
部屋の隅に何か黒くクネクネ動いてるのが居たらしい。
それから田中は、TRPGをやらなくなった。
でも、すぐに新しい仲間は見つかった。
名前は成瀬。前々からTRPGに興味が有ったらしい。
成瀬が来てからも私の魔法陣作戦は続いた。
そんなある日、鴻池が田中と同じ行動をした。
次の日、鴻池にも聞いてみたら田中と同じ事を言った。
でも、鴻池はTRPGを止めなかった。
私も、魔法陣作戦を止めなかった。
そしてある、日成瀬が大泣きし始めた。
その時、一緒に遊んでた林が凄く怯え初めて、逃げ出した。
その時は、林の家(神社の小屋)で
遊んでいたからか、林父が急に飛び込んできた。
林父は、林に呼ばれたとか言ってた。
そして、呪文みたいなのを唱え始めた。
お経とは、全然違ったから何て言ってるか解らなかった。
唱え初めて数分、急に成瀬が泣き止んだ。
林父に、
「お前ら、狐狗狸さんでもやってたのか?」
と聞かれたが、
「俺達がやってたのはTRPGだぜ?」
と鴻池が言ったら、林父が
「じゃあ何故、アイツに狐が憑いてる!!」
と、怒られた。
そして、私は有ることに気付いて林父にあのマップを見せた。
そしたら、林父は真っ青になりながらも、
「すぐに、これを燃やせ」
と言いライターを取り出した。
自分達は「???」となりながらもマップを燃やした。
その後、林父から話を聞いたが、
あのマップに一種の呪いの様な物が掛かって居たらしい
それが、狐狗狸さんと同様の物じゃないかと言う事と、
やり方が旧式の狐狗狸さんとTRPGでは類似点が多いらしい。
そして今、林は神社を継ぎ、鴻池はオカルト研究の旅に
成瀬はあの事件から引きこもりになった。
最近、中学時代の思い出の品を片付けていたら
例のマップが一枚見つかった。
あの時、全て燃やしていたはずなのに······
作者退会会員
全て実話です。
最後の一枚は、手元に残っています。
林に聞いたところ、
「Noinはこれを大事にしていたから、残ったのかもねw
まあ、これも一種の呪いだね」
と軽く受け流されました。
あと、旧式の狐狗狸さんの事を聞こうと思ったら、
林父は既に他界して、林も詳しく知らないらしいです。
マップは利用規約に反するので載せられません。