友人から電話がかかってきた。
友「助けて!今すぐ来て!は・・・はや」
そこで電話が途切れた。
裏から変な言葉が聞こえていた。
外国語みたいな?中国か韓国だろうか。
取りあえず友人宅に向かおう。
彼は一人暮らしで駅の近くに住んでいる。
ここから10分ほどだ。
遠くから叫び声が聞こえる。
「パッケチョニ~~~」
なんだ?
振り返ると男性がこちらに走ってくる。
意味不明な言語を喚き散らしながらだ。
「パッケ、パッケチョニ~~!パッケチョ!」
やばい。
良く分からんがやばい。直感で分かる。
駅に向かって走り出す。
あの声はやまない。追いかけて来ているようだ。
最近運動不足だったせいか。つらい。
ふと視界に女の子が入る。
「君、ここは危ないから離れなさい」
「パッケチョ?」
やばい。こいつもか。
「パッケチョニ~!」
「パッケチョパッケチョ!」
段々と奴ら集まって来てるぞ。
中には知っている顔もある。
なんかに取りつかれてるのか?
また電話が鳴る。
友人からだ。
友「お、おれはもう・・ダメだ。感染してる。お前は早く家に戻れ。そしてドアを開けるな」
そんなこと言ったってもう手遅れだぞ。近くまで来てる。
友「分かった。じゃ、俺の家に立てこもれ。鍵は開けとくから」
駅の方から人が走ってくる。
もう駄目だ。追いつめられる。
良く見るとそいつは友人だった。
白目をむいて舌を垂らしながら走ってくる。
とても正気とは思えない。
友「サウランパ~ン!」
ん?初めて聞く言葉だ。
途端、友人は俺を追いかけていた人達に飛びかかる。
「サウランサウラン!サウランパ~~ン!」
駅の方から大量に人がなだれ込んできた。
良く分からないが、パッケチョニ~の奴らとサウランパ~ンの奴が戦ってる。
そのスキに友人宅へ逃げ込みカギを閉めた。
妙な叫び声は2日ほど続いたが、やがて静かになった。
表に出てみるか。
人だ。
笑いながらこちらに近づいてくる。
挨拶するべきか。
「サウランパン?」
え?
俺はこう言うしか無かった。
「サ、サウランパ~ン」
これからどうしよ。
作者gora1599
自分で書いてて良く分からん話だなと思いました。