カリスマブレイクを読んでから読んで下さい。
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目が覚めたら、変な部屋に居た。
「此所は何処だ。」
「あ、起きましたか。社長さん。いえ、井上さん」
井上「竜崎君、此所は何処だ?」
竜崎「俺の部屋です。」
井上「私をどうする気だ。」
竜崎「何もしませんよ。そう、何もね。」
井上「家に帰らせてくれ。」
竜崎「良いですよ。」
井上「そうさせてもらうよ。」
私は竜崎君家から出た。そう、出た筈だった。
井上「へ、またこの部屋?」
竜崎「あ、言い忘れてました。此処から外には出れません。」
井上「じゃあ、私はどうすれば良いんだ。」
竜崎「彼処から外に出られます。」
井上「本当だな。私は帰らせてもらうぞ。」
竜崎「ええ、其では」ニヤリ
私は外に出た。
井上「なんだこれは」
竜崎「あー、井上さんも見えますよね。」
井上「此が竜崎君の会話相手か。」
竜崎「ええ、もう二年経ちます。」
井上「つい最近からだと思ってた。」
竜崎「子供の時から見えてて、集まって来たのは五、六年前。
会話するようになったのは、二年前ですかね。」
井上「二年間も。私だったら、精神がイカれてる。」
竜崎「ハ。【私だったら?】笑わせないでください井上さん。
俺だって何度も願いましたよ。俺を殺してくれ、って。でも、死神、いや世界が俺を生かした。
首を吊っても、手首を切っても俺は死ななかった。」
井上「死神?」
竜崎「昔死神に仕事を頼まれて。それ以降ずっとこうです。」
井上「そうだったのか。」
竜崎「此を見てください。」
竜崎君が渡してきたのは、変な紙だった。
井上「此は?」
竜崎「簡単に言うと爆弾です。まあ、霊やら何やらを全滅させるだけです。」
井上「デメリットも有るのだろう。」
竜崎「勿論有ります。神も死にます。どういう事か分かりますよね」
井上「ああ、止めた方が良いんじゃないか。」
竜崎「俺はやります。井上さんは何処か遠い所へ逃げてください。」
井上「分かった。竜崎君、死なないでくれ。」
竜崎「神が死ぬまで俺は死にません。其では。」
井上「ああ、またいつか。」
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あれから何年経つだろう。
竜崎君の家で巨大な電磁波が発生。其をテロだと思った国が竜崎君の家を調査。
でも物的証拠は無かった、だが彼は犯罪者扱い。
そして行方不明。それと同時に世界中で戦争や貧困、事故が多発している。
神の加護とかが無くなったからだろう。
それでも、私は何事も無く生活している。
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井上「これやっといて」
部下1「分かりました。」
部下2「社長。お客様が」
井上「誰だ?」
部下2「哭霜竜崎と言う方ですが?」
井上「早く通せ!」
部下2「ハイ。」
やはり竜崎君は生きていたのか。
竜崎「井上さん、久し振りです。」
井上「竜崎君!いままで、何処に居たんだ」
竜崎「日本中を旅してました。犯罪者なので大変でしたよ。」
井上「なんで、私の元に?」
竜崎「別れの挨拶みたな?それでは、俺は急いでるので。」
井上「待ってくれ。」
竜崎「待ちません。」
井上「竜崎君の背中に何か居るんだ。」
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翌日、竜崎君が裏路地で死んでいたと言う事を部下から聞かされた。
そして、それ以降その裏路地で幽霊を見たと言う話が絶えないのは偶然なのだろうか。
其が本当なら、竜崎君の行動は全て無駄と言う事だ。
~END~
死神「混沌の庭で小鬼らは踊る。」
竜崎「なんだ、生きてたのか。」
死神「まあね、神でも霊でも無いから。君だって、呪縛から放たれて無いじゃん。」
竜崎「俺が霊になるなんて考えて無かった。」
死神「まあ、良いか。じゃあな。」
竜崎「なんだ、連れていかないのか?」
死神「そっちの方が面白そうだから。」
竜崎「お前らしいな。じゃあな。」
死神「じゃあな。またいつか会おう。」
~END~
作者退会会員
ブレイクシリーズ完
最後まで誤字脱字が多かったと思います。
【混沌の庭で小鬼らは踊る】
この台詞、マイナー過ぎですよね(^^;)
分かる人がいたら凄いと思います。