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短編2
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駐車場

私の地元に新しく出来た大型スーパー。

住宅街の近くに出来たと言う事もあり、中々の賑わいを見せていました。

興味本位に行ってみたのですが、季節は夏で猛暑日。ボロ軽では力不足でクーラーは全くききません。

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入り口には屋内外駐車場の空き状況を表示する電光掲示板があり、屋内駐車場はどの階も“満”でした。

私は少しでも陽射しを避けようと立体型の屋内駐車場に入ったのです。

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「1台くらいなら空いてるかもしれない。」

そう思い探しましたが、空いてる場所は見つかりません。

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諦めて出口に車を走らせる途中、角になんと1箇所だけ見つけたのです。

「うゎっ♪ラッキー♪」

車を停めてエンジンを切って出ようとしたところ、酷い頭痛が…

店内でも頭痛が止まず帰ってからもじわじわと続くのです。

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アパートに戻りカーテンを閉めようと窓の前に立った時、後ろに男性が立っていました。

肩から顔右半分は潰れ、骨と血と肉でグチャグチャ。唯一ある左目で窓越しに私の事を見ていました。

咄嗟に振り返りましたが誰もいません。

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その夜変な夢を見ました。

ぼやけた視界に広がるのは

茶色…

赤…

そして暗闇……。

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それから3日間、変な夢は続くは頭痛は止まないわで仕事を休んで病院に行く事にしました。

待合室に入ると、一人の男性が顔をしかめながら…

「あなたの病は病院では治らない、悪い事は言わないから今すぐお寺へ行きなさい。」

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(変な人に会ってしまった…)顔にそう出てしまったようです。

「…行かなそうだね。分かった、じゃあこれを持ってるといいよ。」

と言って、鈴のついた御守りを渡してきました。

念の為診察もしてもらい帰りました。(結果は原因不明…)

その日から不思議なことに体調も良くなり 、変な夢も見なくなりました。

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後日友人と飲んだ際この事を話してみると、眉間にシワを寄せて険しい顔になりながらこう話してくれました…

「○○(スーパーの名前)ができる時、作業員が一人亡くなったらしい。ニュースで見ただけだが、確か誤って落ちたとかなんとか…」

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…あの窓に映った男性はもしかすると⁈

あの夢(茶色は地面、赤は落ちた後に流れた血、暗闇は…‼︎)作業員が落ちた時の記憶だったのかもしれません…

あれから何度かあのスーパーの例の駐車場をチェックしてみますが、毎回車が停まっていないのは偶然でしょうか?

あまり考えたくないですね。

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