短編1
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飲まされた!

これは自分がまだ幼稚園にも入ってないような頃の話です。

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二階建てのアパートが二つ並んでいる家に住んでいました。

近所の人とも付き合いが良くたまに遊びに行ったりもしていました。

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その人たちの中に2人で暮らしている20代くらいの夫婦が居ました。

その夫婦の家に自分と妹で突撃するような形で初めて入れてもらった時のことです。

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団欒して楽しく話したりしているとグラスに注がれたジュースが出てきました。

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氷が入っていてハチミツのような色をしていた。

茶色と黄色の中間くらいの色。

麦茶のような色。

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自分も妹も何のためらいも無くジュースを飲んだ。

でもどこか味が変だった。

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「おばさん、このジュース何?」自分は無邪気に聞いた。

「バナナジュースだよ」

おばさんはにこやかに答えた。

そこまでは覚えているんだけど、、、

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何年も経ち

最近糖尿病が心配で自分の尿を

少し舐めてみて思った。

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shake

(あの時の味だ)

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あの色、バナナとは思えない味。自分がソレを飲む姿をじっと見つめていたおばさん。

その意味が今更になって理解できた、、、

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無知は恐ろしい。

オトナはそれを知っている。

その純真を

笑顔で弄び

無残に引き裂く。

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パグ太郎さんコメントありがとうございます。
そうですね。
家の中に霊がいるより
知らない人が居た方がずっと怖いですね;

森の中で霊と会うより
知らない人と会うのが怖いです

なので私は引きこもりですw

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