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短編1
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覗きにきた

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旅行先での出来事。

当時息子が5歳の時に、とある有名な温泉旅館に宿泊した時だった。

夜中にごそごそと何かが布団に侵入してきて目を覚ました。

布団をめくると息子がギュッと私の服を掴んで胸にぐぅっと顔を埋めていた。

怖い夢でも見たんだろうとそっと抱きしめてやると体が震えていた。

「大丈夫、大丈夫」と頭を撫でてやったが、相当怖い夢を見たらしく、しばらく息子はガタガタ震えていた。

朝になって目が覚めると、息子は先に起きていて押入れをじーっと見つめていた。

「おはよう、どうしたの?」と声をかけると、

「ママ、押入れに誰かいる。昨日押入れの中から誰か覗いてた」

息子は押入れを指差しながらそう言った。

そんな筈ないでしょ、と襖をガラッ開けた。

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押入れの中には何故かぽつんと一つの日本人形が置いてあった。

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