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チャポン。チャポン。
買い物の帰り道、そんな音が何処からか聞こえる。
近所の子供たちが水遊びをしているのだろうか。
そう思い、その日は特に気にせず家へ帰った。
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2日後。
職場へ行く道で、またあの音が聞こえた。
チャポン。チャポン。チャポン。チャポン。
気にはなったが「毎日遊んでいるのかな」くらいの認識で、そのまま歩いていた時、私はあることに気付いた。
誰もいないのに、風も吹いてないのに、水溜まりの水が動いている。
気味が悪い。
そう思った私は早歩きで逃げるように職場へ向かった。
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それから7年。
何事もなく過ごしていた。
だが、あの道を通った時に私は聞き、見た。
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あの水溜まりが、あった。チャポンという音をたてていた。
今回は赤く染まっていた。そう、まるで...血のような。
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その日。
7歳の女の子が、そこで亡くなった。
私があの水溜まりを見た日に誕生した命。
水溜まりの音が、今でも耳から離れない。
貴方もいつか聞くかもしれませんね。
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チャぽnn
shake
作者もちこ