夜中の死神
俺と死神の生活が10日間続いてる。
なんだかんだで上手くやっているが、どうもこの死神は何か怪しい。
夜中に俺が寝静まると死神は部屋を出てリビングに向かう。そこで俺は寝たふりをして頭の中が読まれないように音楽を聴きながら待機していた。すると、夜中3時過ぎに死神が部屋を出てリビングに向かった。
カチャカチャ、カチャカチャ。
何か軽い音がテレビがある方から聞こえる。「よし、よし!行けー!よっしゃーって、え!」
俺は死神の後ろに立ち死神を見下ろしてた。「おい…カマ野郎。なんで勝手にゲームを進めてんだ!」
死神は驚いたのかアタフタしながらテレビを消した
「えっ?汗。ゲームなんてしてませんけど?」そこで俺はゲーム機を指差した「じゃあテレビじゃなく、ゲーム機の電源を切れよ。」
死神はハッと気付きゲーム機の電源を切って、満面の笑顔で「してません(((o(*゚▽゚*)o)))」俺は眠たい顔でメダカ専門雑誌で死神を殴り
「っていうか、物を触れんのか?カマ野郎。」死神は土下座しながらへこへこして「はい、最初っから…」
俺はニヤリと笑いベッドに戻った。
次の日、洗面台でエプロン姿で皿を洗う死神を俺は笑いながら指差した
「案外、似合ってるぜゲラゲラ笑」
死神は手慣れたように皿を黙ったまま洗っていた。
ガチャ!!
「兄貴〜遊びに来たぜ〜!旅行のお土産を買って…来たけど…。」
死神は黙々と皿を洗っている。
俺はテレビを見ながら
「お〜久しぶり〜(・ω・)ノ元気にしてた?」弟は皿を黙って洗う男を見ながら「あれ誰?」俺はびっくりして「えっ?あれが見えんの?」
弟は不思議そうな顔をして死神を見て、俺を見た。「え!?え?男の人だよね?」俺は死神に頭で会話する
「おい、カマ野郎。弟がお前のことが視えるんだとよ」死神は洗う手を止めて振り返る
「はじめまして、弟さん。私は死神です。」その挨拶を止めに入る。
「ばか!死神ですって言って、はいそうですか!ってなるわけねぇだろ!」死神は溜息を零して
「あのですね〜物を触るには実体化するしか方法はないので、当然のように弟さんに私が視えるわけで〜」俺はそれを聞いてホットした
「だったら…」弟はこの会話に入ってきた「死神さんですか…通りで頭の中で声がする訳だ」
俺と死神は同時に弟の顔を見た
「え!」「え!?」
弟は笑いながら話す
「俺は家族には内緒にしてたけど昔から霊感あるんだよね〜」
お土産をテーブルに並べソファに座る「嘘だと思うなら、ほらコレ」
弟の指差す場所に半透明の犬がいる
死神は犬の前で座り挨拶する
「ああ!はじめまして!狛犬さん!」狛犬は「さん呼ばわりするな!馴れ馴れしいぞ!」
なんともまあドスの効いた声をした犬だこと…
めでたしめでたし…後半に続く。
作者SIYO