弟と狛犬様
「さん呼ばわりするな!馴れ馴れしいぞ!」
なんともまあドスの効いた声をした犬だこと。
死神は引きつった顔を俺に向ける
「かっ可愛くね〜( ゚д゚)」
狛犬は「聞こえてんだよ、死神さんよ〜マーキングすっぞ!」
死神は狛犬から離れ
「マーキングだけは勘弁!」
俺は弟に狛犬について質問する
「いつから狛犬がいんの?」
弟はポテチを食いながら
「ん?小学生の時からだよ」
狛犬は俺の足元にテチテチ歩いて来て「貴様が兄貴か!ぜんっぜん!似てないな!むしろ弟よりブサイクだな!ガハハハ!」
俺はイラっとして首輪を見せる
「散歩に行こうか、ポチ!(^O^☆♪」狛犬は怯えて弟の所へと逃げて行く。「そ、そんなもん怖くないわい!」俺はニヤリと笑いながら
「ほう〜( ゚д゚)」俺は首輪を持ちながら狛犬を追いかけまわす。
「死神さん、あたなはなぜ兄貴に?」死神は俺を見ながら
「死のお告げがあって彼の元に着いたんですけど」弟はコーラを飲んで
「そんで?」死神は真顔で「彼、死ぬ気配がこれっぽっちもないんですよ〜笑。まあ死に損ないみたいな?ゲラゲラ」俺は後ろからメダカ専門雑誌で死神の頭をスパコーンと殴る
「誰が死に損ないだと?カマ野郎」
死神はまさにこんな顔で俺を見る
「(´・Д・)」」
「ドンマイ!みたいな顔してんじゃねぇよ!カマカマカマ野郎が!」
「だから!カマカマカマ野郎じゃない!」
とうとう死神が怒り
「いいだろう!私の本当の力をみせてやろう!驚くがいい!」
そう死神が叫ぶと足元から煙が上がって来た。煙に包まれた死神の声はまるで美少女の声になっていた。
「どう?これであんたも驚くわよ!」狛犬も俺も弟も唾を飲む
煙が晴れると死神が決め台詞を吐いた
「成敗してやるんだから!」
……。
……
「プッ…プハハハハ!」
「プハハハハ!」「プハハハハ!」
煙が晴れると声は美少女なのに
姿は変わらない死神だった。
しかも、決めポーズまでして自爆「笑
「あれ?なんでよ〜?」
俺は死神の肩に手をおいて
「ドンマイ(・ω・)ノ」
死神は顔を真っ赤にして崩れた
そこに狛犬が近付いて
「まあなんだ…声は可愛い可愛い女の子だったのぉ〜プハハハハ!」
弟は腹を抱えて大爆笑
最終的に死神はいじけて、トイレに2時間も篭った。三人でなんとか説得したが、今だに死神の声は美少女のままである。
続く…。
えっ?死神がどんな顔をしてるかって?皆様のご想像にお任せします笑
作者SIYO