短編2
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貞子

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これは、私が小学4年生の時に体験した話です。

その日、私は母親と、夜にスーパーに買い物に出かけることになり、

母が支度をする間に、先に車の止めてある駐車場の方に向かっていました。

私の家の前の道路は、片側二車線になっており、

それほど歩道も暗くなく、私は少し浮かれた気分で向かっていました。

しかし、向かう途中で、早く家を出過ぎたかもしれないと思い、

引き返すことにしました。

家の前まで来ると、あれ⁉︎

なんだか家の前の様子がおかしいことに気がつきました。

それは、

家の前の空気が暗く淀んでいるように見え、

そのど真ん中に、白装束を着た女性が、

足のつま先まである髪を前に垂らし、

こちらを向いて立っていました。

その髪は、綺麗にまとまっておらず、

バサバサに乱れて垂れて、

顔を隠していました。

私は、それを見て凍りつきました。

顔は見えていないものの、その女性の

憎い

羨ましい

殺意

などの怨念のようなものが直に伝わってきて、

あぁ、もうここで殺されると、

私は悟りました…。

しかし、その後直ぐに、

逃げなくては‼︎と瞬時に思い、

車の方へ無我夢中で逃げました。

幸い、その女性は追ってきておらず、そこで母が来るのを待っていました。

その後、私は、霊感が強い叔父にその話をすると、

私の住んでいる土地(家の周辺)は、もともと城下町だったこともあり、

昔に、丸い石で作ったお墓、また、お地蔵さんのようなものが、埋まっていることがあり、その一つを見たんだと言われました。

事実、私の家の前には、私が生まれる前に、

雪だるまの形をした石が転がっており、

家の前の道路では、かなりの頻度で交通事故があったらしく、

祖父と祖母がその石を、お寺に持って行き供養してもらった所、

ぴたりと交通事故は治まったそうです。

しかし、叔父から聞く話によると、まだそのようなものは、現在もうまっているそうです。

皆さんの周りにも埋まっているかもしれないですよ。

コメントよろしくお願いします。

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