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中編3
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頂上のホテル

これは私が高校時代に修学旅行で向かった沖縄での話です。

私の高校では毎度のことながら修学旅行先に沖縄を選択するようで通常はビジネスホテルに2泊するところなのですが、私の代では2泊する予定のビジネスホテルが満杯で2泊目からなら大丈夫とのことで1泊目はかなり古びたホテルに泊まることとなりました。

そのホテルの外装はマンションORアパートのような感じで施設も不十分なところ。

ホテルの前には{ハブ注意!}と書かれた大きな看板。また山の頂上にあるせいなのかホテル内の足元はかなり歪んでいる。

着いた時私はぼそっと「すんごいオンボロ」と呟き、友達は「ここ泊まんのヤダァ~」と一言。担任の先生も不安な表情。

そんな時私は一瞬でしたが悪寒を感じました。誰かに見られている感じ。

しかし、その時は「まぁね、飛行機で酔ったのだろう。疲れが出ただけだろう」と気にせずチェックイン。

昼間は沖縄市内を散策。夜まで自由行動。

夜6時になり、ホテルに戻りました。やはり、誰かに見られています。寒気も感じます。

これは晩御飯を食べてさっさと寝よう。そう思っていたら友達一同同じことを思っていたようでその日は何もせず寝ることにしました。

夜10時、そのホテルはそれぞれの個室にユニットバスがついているので時間を決めて順番に入ることとしました。

ちなみに私の部屋は3人部屋。私とT君とN君の部屋です。意外と綺麗な部屋と風呂。そして、景色が綺麗でした。

T君が入った時は何もなく。普通に出てきました。

私は2番目に入りました。浴室に入った途端違和感を覚えました。

誰かに見られているものじゃない視線を感じながら浴室を出ました。

最後にN君が入りました。T君の話ではN君は10分程度で出てくると言っていたので何もないだろうと思いながら待っていたのですが、いつまで経ってもN君が出てきません。

2人して「N、どうした?」と浴室に向かって声を掛けましたが返事がないのです。

T君は「たぶん、寝てるのかも」なんて言いましたが、私は嫌な予感がしたので「N、開けるよ」と言って浴室の扉を開けました。

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すると、N君が倒れているのです。それも目を開けたまま。

私はT君を慌てて呼びました。2人でN君の身体を拭き服を着せ事情を聴くことにしました。

すると、N君は「突然、身体が動かなくなり訳がわからなくなった」と言いました。

T君は「疲れてんだよ。もう寝た方がいい」と言ってN君をベッドに寝かせました。

私はN君が寝た後にT君に断りを入れて寝ることにしました。

私「俺、先に寝るけど?Tはどうする?」

T「じゃあ、俺も寝るか」

2人同時にベッドに入りました。それから時間が経ち。

深夜0時。

私は目が覚めてしまいしました。何となく横に目をやるとN君がいません。(玄関側に私、中央にN、ベランダ側にTの順)

どこいったと眠い目を擦りながら辺りを見回すとベランダにN君が立っています。

「こんな時間に何してんだ?」N君に近づきながら声を掛けました。

次の瞬間!

shake

私はベランダの外側にいたのです。

私はT君を大声で呼びました。「T、助けて!」T君が慌てて駆け寄り這い上がらせてくれました。

T「どうしたんだ、御琴?」

私「わからない。気が付いたらベランダの外側にいた。」

私「それとベランダにNが居て、声を掛けたんだ」

T「N?あいつなら、ずっとベッドの上だけど?」

T君の発言を聞いてベッドに目をやりました。T君の言う通りベッドにはN君が寝ています。

私は思いました。じゃあ、さっきのN君は?誰だったんだ?と。

朝になりました。

私たちの部屋の他にも少なからず事件が起きてました。イタズラ染みたものから、一歩間違えれば死人が出ていたであろうものまで...。

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