私の家族は血筋なのでしょうか、何故か霊感があるようです。
父、姉、双子姉、私、違いはありますが各々何か持ち合わせているようで…。
今回はそんな家族の面白心霊エピソードを披露させて頂きたいと思います。
小学校低学年の無邪気な頃でしょうか。
当時住んでいたマンションで、度々小さいおっさんを見かけましたw
今ですとネットで小さいおっさんと検索をすると多くの話がヒットしますが、当時はまだネットも今ほど普及していませんでした。
幼い子供達はその外見の可愛らしさ?珍妙さ?から恐怖心を抱くことなく、妖精の類いと思いむしろ一緒に遊んでもらっていました。
我が家に住み着いていたおっさんの外見は、バーコード頭に肌着とステテコ+腹巻きといかにもな風貌でした。
遊んでもらっていたというと可愛らしい表現なのですが、その実は。。。
無邪気でした!本当に無邪気だったんです!!
おっさんは何をする訳でもなく、家族に害をもたらすことなどもなく、机や箪笥の引き出し、押入れの隙間などに佇んでいました。
見始めた当初は大変驚かされました。
ですが人間には順応性があります。
慣れた頃にはおっさんは最早私達のオモチャに。
姉妹の間では誰がおっさんを1番初めに捕獲するかで、日々熾烈なバトルがくり広げられていました。
そんな姉妹の必死さにおっさんもビビっていたようで、彼のあの困惑の表情は大人になった今でも鮮明に覚えています。
必死に追う姉妹、必死に逃げるおっさん。
おっさんを巡っての姉妹の血で血を洗う熱いバトル。
だがしかし、そこはマンション…。
きました、はい、苦情が。
子供の遊びと傍観していた父も痺れを切らし、元凶のおっさん討伐へ。
宵闇家VSおっさん!
おっさんも大きいおっさんの父には勝てず、遂には捕獲されてしまいました。
父はおもむろにおっさんを掴み、マンション6階のベランダから華麗にオーバースロー!!
こうしておっさんとの日々に終止符が打たれました。
その後、家族に何か不幸があった訳でもなく、謎のままおっさんは宵闇家を旅立って行きました。
大人になった今、大変申し訳ないことをしたと反省しております。
おっさんの幸福を願い、これにて終わらせて頂きます。
作者宵闇-2
ここまでお読み頂きましてありがとうございました!
まったく怖くない体験談でした。
くだらなくて本当にすみませんm(_ _)m
今尚、彼の存在は物議を醸し出しているようです。