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短編2
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Unknownー遭遇。

日本は未だに開拓されていない山々が存在し、人間が立ち入ることが許されない禁足地が存在する。

そしてそれを無視した私は禁断の村の潜入に成功した。それは誰もが知る「削除済み」村だ。

「削除済み」村を見つけるのに15年の月日を掛けてようやく発見した。

しかし、「削除済み」村は噂よりも不気味さは感じられない。そして襲ってくる村人も見当たらない。

だが、あちこちに人骨らしきものが散乱しているのは確認できる。

何が「削除済み」村に起きたんだ?

「削除済み」村を発見した後に近くにテントを張り調査を始めた。

民家の壁には大きな穴が空いており

雨風に晒され風化していた。

それから「削除済み」村を記録するためにカメラを取り出し撮影を始めた。

「いま、16時43分。辺りは23時かと思わせるほど暗い。」

私はテントの近くをウロウロしながら古びた民家を懐中電灯で照らしていた。

パキッ!私は音がした方へ懐中電灯の光を当てると折れた枝が落ちていた。「私以外に誰か居るのか?」

嫌な予感が脳裏をよぎる。

風も吹かない、生臭い匂い、無音状態が私の首を締め付ける。

「アヴァァ…」その声のする方向が転々と変わる。

マズイ…そんな言葉を口にした。

ドスン…パキパキ…パキパキパキパキ!音を発している「削除済み」に遭遇した。

「おいおい!マジかよ!来るな!!」

「削除済み」に遭遇した私は無我夢中で走り出した。

しかし、「削除済み」はピッタリ後ろを付いてくる。

逃げ続けていると正面に小屋が見えてきた。

小屋に近付いてた瞬間…

小屋から「削除済み」が現れた。

挟まれた。

要するに絶対絶命だ。

「あゔぁ…」篭った声が「削除済み」の口もないはずの顔から声が聞こえ、それが吐き気を誘う。

二体の「削除済み」が動き出した瞬間に私は無我夢中で走り出した。

前を見ずに走り出した私は崖に気付かずに

転がるように落ちていった。

Concrete
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