私が一番元気の良かった18.9歳の時の話です。
怖いもの無し、負けず嫌い、意地っ張り。
誰しも若い時はいずれかの事を傲慢な若気のいたりでやっていたと思います。
それにつけても、私は全部でしたが…
だからあんな目にあうんだな…と。
夏。それは絶好のカップルGETチャンス!
男友達Yとその彼女k子と彼女の女友達L子と私の4人で「肝試しに行こうぜー!。おい、マコ!チャンスだぜ!」とお誘いが!
前から気にはなっていたが中々、チャンス【勇気かな?】が無く声を掛ける事もままならなかった。
今回はキメるぞ!と張り切るのはいいが、なんせ「肝試し」でしょ?悪い予感しかしない……。
でも、勢いは人2倍あったので何とかなるか?と思い行く事に…。
私の車で行く事になり助手席にはL子、後部座席にYとk子。「マコ!なんか怖話ねーの?」と繰り出す。はぁ、人の気も知らないでよくそんな事言えるな…と思い、「まじ、話して良いのか?」と口調を強目に言うと、「あ、あ、いいや。なんか肝試し行くのにわざわざ怖話しなくてもいいか?」と、話をかわした。Yは、私が色んな体験をしている事を少し知っていたのでそう言ったと思う。
まぁ、道中はワイワイ言いながら楽しく行き、目的地の駐車場に到着。
K県の有名心霊SPOT「Pホテル」。
K県では、誰でも知っている所。しかし、中まで入って探索する人は中々いないだろう…。とその時、「中に行くぞー!」と馬鹿Yが走り出した!マジかよ?でも、L子には、情けないトコは見せられんな!と思い、私もダッシュ!後に続きk子、L子も走り出す…「怖ーい!待ってよーー!」
Yが「Pホテル」の玄関まで着くと、私も追って到着。そしてk子、L子も来る。
「タッタッタッ。」とk子L子が到着したと同時に「タッタッ!」と足音が続いて聞こえた…。
「もう、来てるな……。」と感じたがみんなは気付いていない様子。
「よっしゃ!行くぞー!」とYが玄関のドアを開けて入る…。
「ギッギッキーーィー…」とまた、肝試しに最高に会う音が。
「怖えー!マジ怖えーなー?おい、マコ!」とYとk子が私に聞く。L子が俺の腕にしがみつく…。「そ、そうかな…。」と強がりを見せながら中へ。
中に入ると正面が受付、右と左は長い廊下…。二階に通づる階段らしきものも奥に…。もう、俺の妖怪アンテナはMAXに。
空気が淀んで圧迫感が付いてまわる…。
最悪だ…。
Yとk子はキャッキャ言いながら奥へ奥へと進む…。私とL子は静かに後を付いて行く…。
「大丈夫か?L子ちゃん。しっかり掴まっててね。」とカッコつけるつもりが、よくよく考えると俺の方が安心したいから「くっ付いててね」とお願いした節は否めない…。
月明かりだけが照明になっており、足元は見えにくいのでガラクタなどの障害物は足で払いながら進んでいた。
「L子ちゃんは何人姉妹なの?」とか、「仕事何してるの?」など、彼女を安心させる為話していたんですが、
「う、うん…」とか、「そうなの…」とか全然話にならない…。
とうとう俺の問いにも答えなくなった時、
「ダァーン!!!」と二階から物音が!!
「な、何今の?!ドアかなんか風で空いたのかな…?」とYが言った瞬間、「ドダダダダダッ!!!」と階段の方へ走る足音が…。
「ターーン!」と一階へ着地したような足音が聞こえた。
階段の方をよく見ると、月明かりに照らされた 「両足」が青白く見えた……。
そう…足だけ……。
「な、なにあれ、、、、」とk子。
とその時、「両足」がコッチに向かって走り出しだ!!「ドダダダダダッ」……
Yとk子は「あ、あ、あ…」と驚愕の表情で
固まったままで動けなさそうだったので、
Yの背中を「バシーッ!!」と叩き、「早よ、逃げろ!!!」と喝を入れると我を取り戻し、k子を抱えて猛ダッシュ!!
L子ちゃんを見るともう、失神寸前だったので俺が抱えて走り出した。
玄関をYが蹴り飛ばし、後に続き俺も通過。
車に全員乗ったのを確認して発車!!
バックミラーで見ると、両足は車までは追って来なかった…。
みんなは「………」と無言状態。
「俺さ、何となくだけどね わかるんだ…」
と私が切り出した。
「みんなさ、勝手に自分家に知らない人が入って来たら 嫌でしょ?それと一緒じゃないかな…」
「そ、そうだよな。なんか怒ってる走り方見たいだったね…」とY。
それからファミレスに行って軽く食事をしてお開きに…。
あの時、追いつかれてたらどうなってたかな…?と思うと今でも身震いがします…。
皆さんも 肝試しは程々に………。
作者マコさん
勝手に領域を侵害すると、大怪我しますね…。
#gp2015