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中編3
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獅子

music:4

どうも。

私、牡丹狐と申します。

前作「呼び声」でのメッセージをくれた方々、ありがとうございます。

また、前作を読んでいない方は、読む機会があれば読んで頂ければ幸いです。

尚、前作では解説に書き忘れて大変申し訳なかったのですが、BGMと一緒に読んで頂けると違いが楽しめます。

良かったらどうぞ。

さて、今回の話は、ちょっと意外なものです。

では、どうぞ。

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これは私が、7歳の時の話

7歳といったら、七五三を迎える年

私も例外なく7歳になり、七五三を迎え、普段は着慣れない着物や下駄を履いて行く為、歩くのに苦労した。

友達やその両親は、とっくに、七五三のお祝いを行う会場であるI神社に着いているのに、下駄を履いているせいか、上手く進まなかった。

やっと着いた、と思ったら写真をあちこちで撮っている人で賑わっている。

映らないように通るのが、難しい。

何せ下駄を履いているから厄介だった。

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神社の入り口に立っていると、いつも遊んでいるAちゃんが声をかけてきた。

A:「牡丹狐!おはよー」

私:「Aちゃん!おはよ」

A:「遅いよー」

私:「ごめん、歩きずらくて」

A:「そっか、あんまり履かないもんね」

私:「うん」

話をしているうちに、A両親と私の両親に呼ばれ、神社の境内前に立って、記念写真を撮ることになった。

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A母とAちゃん

A父とAちゃん

A父母とAちゃん

私と私母

私と私父

私と私父母

と続いた写真撮影

今度は友達同士で写真撮影を撮ることになり、私とAちゃんは、境内前に立った。

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境内前に立った時妙に後ろが気になり、振り返る。

境内の中は昼間だというのに、暗い。

何か、気になる。

…誰かに見られているような、そんな雰囲気だった。

私父:「ほら、牡丹狐ー。前向けー、撮るぞー」

私母とA両親「はい、笑ってー?」

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写真を撮り終え、千歳飴を貰い、Aちゃんと私、Aちゃんの両親と私の両親の挨拶もそこそこにして家路に着いた。

Aちゃんと撮った写真は、仕上がり次第、私が渡すことになった。

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〜数日後〜

写真が出来上がったと写真屋から連絡を受け、取りに行き、写真を見してもらった時、驚いた。

境内の中に、獅子舞に登場してくる獅子の顔が映っていたのである。緑色をしており、写真から見て右横には人魂も映っていた。その人魂も、獅子の顔と全く同じ色をしている。

私:「お母さん、何、これ…」

私母:「…別のものを焼き増しして貰いましょう」

その後、別のものを焼き増しをして貰い、それをAちゃんに渡した。

あの写真は、映り込んだモノがあったとはいえ、七五三を無事に迎えられたことを祝福した写真。我が家のアルバムに納めることになった。

あんな写真が撮れてしまったことに対して、強い怖さを感じた当時の私は、アルバムを見るのが嫌になった。

そんなことがあったせいか、写真があまり好きではなくなってしまった。

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その後、あの獅子の顔と人魂には思わぬ形で私に関係してきたのだが、それはまた、別の話…。

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ネタバレ注意
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こんばんわ(^^

記念になるべきものに、こーゆー類はイヤですよね~~
けど、持っていて不愉快な感じがしなければ、そのまま持っていても大丈夫かと。
見てて気分が悪くなる。とか、不安になる。のであれば、どんな記念写真だろうと処分することをお勧めしますよ~

ただ、獅子舞の「獅子」ならば、幸運の印でもあるので、あまり気味悪がる必要はないかと思います。人魂だけは・・何とも言えませんが^^;

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