短編1
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呼び声

music:4

これは、私が小学5年生の話

学校と塾の宿題を仕上げて仕舞おうと

机に向かった時、名前を呼ばれた。

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sound:40

「牡丹狐」

…誰?

男の人の声。

でも、両親の声じゃない。

弟でもない。

誰の声?

ゆっくりと、恐る恐る振り向いたが誰もいない。

薄暗い室内と別の部屋へと続く白いドアが見えるだけで、声を発した者はいない。

姿は見えない。

でも、ハッキリとした声が聞こえた。

急にゾッとなり、慌てて一階へ駆け下りると

そこには母がいた。

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母:「どうしたの?そんなに慌てて」

私:「さっき、二階に来た?」

母:「来てないよ」

私:「あたしのこと、呼んだ?」

母:「呼んでないよ」

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<呼んでない>

それもそのはず

母の声とは明らかに違う声色だったのだ

「そっか、分かった…」

それだけ言うと二階に行き、自分の部屋の机に向い、宿題に取りかかったが、内容が進むことはなかった。

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あの声は、あの時に聞こえたきり、

もう聞いていない。

ただ、声は、忘れてない。

気味の悪い、ねっとりとした声だったから。

でも、その声の主が私にとって厄介な存在であることを、まだ知らなかった。

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こんにちは、裂久夜さん。
読んで頂き、ありがとうございます。

これからも載せていくので、今後ともよろしくお願いします。

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これからの体験談が気になります。
よろしくお願いします

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こんにちは。
飛んでしまったとは、偶然でしたね(^_^;)
とはいえ、読んで頂いてありがとうございます(^^)

利き手、怪我をしていらっしゃるんでしょうか?
お大事にして下さいね(>_

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「怖い」押させていただきます。
沙羅さんのお話を読んでいたら、なぜか、急にこちらに飛んでしまいました。
今、利き手が不自由な状況でして。
たぶん、タイプミス・・。ということにいたします。はい・・怖いので。(笑)
次回作も楽しみにしておりますね。

私も 無意識に「飛ばしたり」「飛んだり」しているのでしょうか。
時々、疲れて怠くなるのも・・・

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初投稿、ありがとうございます(^^)

こーゆーの、一度起きると連続しませんか?
続きが気になります!

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実話でしょうか??
次回作が気になります(。>ω

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