基本、私は実話のみの投稿で 余り面白味はないですが、
こんな事もある、と言うのを皆さんに知って欲しいので投稿させていただきます。
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私には以前、いとこの女の子がいました。
その子の名前は「ゆみちゃん」。
当時、俺と同い年の3歳の女の子。
俺とは凄く仲が良く、会えばいつもママゴトなどして遊んでいました。
ゆみちゃんのお母さんは、私の母の妹に当たる人で、凄くひょうきんな方です。「マコちゃん【私です】はゆみちゃんといつも一緒ね!
結婚すればいいのに!」などの冗談を言っている人。
ゆみちゃんは3歳にして、五十音訓、アルファベット、など完璧に言えていたという。
そんな天才な子と、お馬鹿な俺。お互い、無い物に惹かれてたんですかね。
sound:38
そんなある日、ゆみちゃんが列車に引かれて亡くなりました。
叔母とゆみちゃんは駅近くのスーパーに買い物に行っていました。
チョット目を離した隙にゆみちゃんがいなくなって、おもちゃとかお菓子の売り場に行ったのかな?と思って叔母は探していたそうです。
所が3歳の子供がどうやって、信号越えて200m先の線路に入ったのかは 分かりませんが、事実そこで列車に引かれて亡くなりました。叔母が駆けつけた時は息も絶え絶えだったそうです。
shake
後頭部を強く打っての打撲死。
一つ、不思議に思うのは、その時駅員は何してたの?、街客も居たのに何故助けなかったの?と思うのです。
ゆみちゃんは線路から出られず、高いホームの上へ登ろうとしていたそうです。
「おたーたん!おたーたん!!」とお母さんを呼び続けて亡くなったんだとか。
それから、私達の地域には線路進入の柵や踏み切りが充実していきました。
ゆみちゃんのお葬式の時、3歳の私は棺桶のゆみちゃんにしがみついて「ゆみちゃーん!どこにいくのー?ゆみちゃーん!?」と わんわん泣いていたそうで、それにつられて周りの方達は涙していたとの事。
…と、色々話していますが私にはあの頃の記憶が一切有りません。小さい私に余程のショックな出来事だったのか、脳がゆみちゃんとの記憶を消してしまっているようです。兄とか母からゆみちゃんの話しを聞いても、私には分かりません…。記憶が無いんですもの…。
自分の脳に「少しくらいゆみちゃんとの記憶、残しとけよ!」と昔は良く思ったものです。
作者マコさん
人の記憶とは 奇妙なものですね。
余計な事は覚えてて、大事な事は忘れてしまう…。
でも、ゆみちゃんと遊んでいる写真は有りますので それだけが私にとって頼りかな?