(^∇^)皆さま、お待たせしました。【誰も待ってね〜かもだけどね!】
私の兄、k男の話になります。今は歯科技工士として大人しく働いていますが、若い頃はヤンチャな坊やでした。弟の私が言う事では有りませんがね。では、本編突入です!
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マコさん13歳、k男兄17歳の時の話。
当時の家の間取りはと言うと、縦長の造りで家の玄関から一枚扉を隔てて通路、その通路の真ん中右手にk男兄の部屋が有りました。
そして、その先に風呂トイレがある間取り。
この頃の我が家は、何かしらの霊現象か何かの奇妙な事が頻繁に起こっている時期でした。
私もk男兄も、金縛りやラップ音などでは驚かない体質になっていました。
そんなある日の事、k男兄が自分の部屋でくつろいでいました。学校で彼女と喧嘩したらしく、物凄く不機嫌な気持ちだったとか。イライラしながら、マンガ本を読んでると部屋が なーんだか暗〜い感じになって来て、蛍光灯を見ても何の変化もない…。
気のせいと思い直し、再度マンガ本を読んでると急に睡魔が襲います。「ね、ねむい。何だか空気が変な感じだけど、眠すぎるから寝ろー。」と思い布団を掛けて眠ったそうです。
私もk男兄も、金縛りや何らかの霊現象が起こる前は 自分の周りがテレビの砂嵐みたいな音が聴こえて来て、その空間だけ時間が止まった感じになります。
ザザザ,ザザーーー
k男「来たな…。」
k男兄が寝に入った瞬間にソレはやって来ました。
k男「また、来ましたか…。でも、眠すぎるから無視!」と思い直して無視してたそうです。
しかし、ソレは今までのソレとは違いました。いつもなら、無視しててもそのまま寝れるのですが、その時はそうはいきませんでした。息苦しく、部屋の隅っこからの視線…。ラップ音も共なり嫌な感じに。
上から何者かによって、ググッと全身を押さえ込まれて動けません。
k男「うわ!いつもとなんか違うな…。誰かに起こして貰わないと起きれんかも。」
部屋の隅っこからの視線が一つから二つに…。二つから三つに…。
とうとう、部屋の隅っこと言う隅っこ全てから視線を感じるようになり、流石のk男兄もヤバイと感じていると、
「バタン。」
「トットットット…」と玄関からの扉を開けて通路を渡る足音が!
k男「マコ、マコか!」と私が帰って来た足音と同じに聞こえたので「おーい!起こしてくれ!マコッ!」と少し安心し、心の中で助けを求めたそうです。
と、その瞬間
「じゃあ、コッチ来るか?」
と高い声か、低い声か分からない声が部屋の四隅からステレオで聴こえ、部屋のドアが「バァン!!」と勢い良く開いたかと思うと、仰向けに寝ているk男兄の左腕を誰がが わきに挟みドアの方へ引きずり出す!!
ズズッ…ズズ…。
k男「ヤバイ!引き込まれる!!。」
しかし、何も抵抗出来ないk男兄。
丁度その頃、部活から帰って来た私が玄関先に到着。何も知らないまま玄関を開ける。
その時飼っていた茶トラ猫の「さんま」ちゃん。
玄関に居たと思うと私の方をチラ見してk男兄の部屋に走って行きました。
あの、猫特有の鳴き声、「フゥギュギュフィギュ!!」興奮して走り出すその様を見て「なんか あった?兄?」と思い少し足早にk男兄の部屋に。
必ず部屋のドアを閉める筈のk男兄。開いている…。さんまちゃんも部屋の中に入る!
「フゥーー!!」と部屋に入るや否や さんまちゃんが威嚇する。k男兄に懐いている筈のさんまちゃんが威嚇する筈が無い!
と思って部屋に入ると、目を見開いて口をパクパク…。そしてk男兄の身体が上半身ドア側に向いている…まるで左腕を引っ張られたかの様な感じで…。
見た瞬間、一発で只ならぬ感を察知。
k男兄を揺さぶり起こす!!
マコ「おーい!!k男兄ちゃん!!おーい!!」と言うと
k男「ブゥわ!!」と飛び起きた!
マコ「大丈夫?k男兄ちゃん?」と聞くと
k男「あ?あー?うわー、良かった!!
マジ連れて行かれそうになった!」
といった時、さんまちゃんがk男兄の足下に来た。
マコ「俺が帰って来た時にさんまちゃん、k男兄の部屋にすかさず入ったし。」
と言うとk男兄はさんまちゃんを抱き上げ、お腹にモゴモゴ顔を埋めながら、ありがとうね!と言っていました。
後日、詳しくその状況を聞いてると まあ何とも…。
その事があった翌日、学校で彼女と会って最初の一言、t美「なんか、昨日なかった?」と にやけながら聞いてきたと。
話によると、k男兄とt美が喧嘩した後 t美が「念」を飛ばして居たという。こわ。
t美「あいつ、最近のぼせてるから 懲らしめよう!」と思い、守護霊に「念」の飛ばし方を教わり、k男兄に飛ばしたんだとか。
怖いね。
k男兄「だからか、最後に 「これ位で勘弁するよ。」と聞こえたのは。って言うか、もう止めてくれよ!そんなの!」と言うとt美「さあね、私を大事にしないと またやっちゃうかもよ!」と舌を出しながら言っていたとか。こ、怖〜!
作者マコさん
全て実話なんです。
t美ちゃんに関しては、「ソレ、どっから連れて来た…」を参照です。
今日も気分は「cloudy heat」by BOOWY