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始めての投稿となります。
上手く表現出来ない部分があるんですが、読んでいただければと思います。
私がパートで働いていたある店には、私を含め、3人のパートがいました。
Aさんは、1番年上で、優しく、冷静に物事を対処できる頼れるお姉さん。
Bさんは、私の二つ上の明るく、可愛らしい印象の方でした。
さて、私がそこに務めだし、仕事を覚え、基本、営業時間を朝からと夕方からに分けたシフト制で回すそのお店で、
私も例外無く、1人で店を任されるようになりました。
その頃くらいから、Bさんの言うことすることがおかしくなりました。
店の商品に責任を持つことをせず、
何かあっても私やAさんに押し付けるようになり、
挙句の果て、お客さんをすぐにクレーマー扱いします。
私やAさんが対応すると、何と言うことも無く、すんなり済む話なのですが、
Bさんは、お客さんから、本社に何度も怒りのお電話をかけられるようになりました。実際、交代の時間に、少しBさんの仕事ぶりを見ていると、私に指導してくれていた時よりも、ずさんで、荒っぽく、ガサツな印象を受けました。
お客さんにお釣りを渡す時など、「⚪︎⚪︎円でェす!」と言いながら、釣り受けのお皿に投げつけるように入れており、
お客さんはビックリしながら、散らばったお釣りをムッとしながら拾っていることが多々あり、
私もその度、「申し訳ありません!」と謝りながら一緒にお釣りを拾うのですが、当の本人Bさんは、素知らぬ顔で別の事をしています。
その他にも沢山のことがありましたが、1年経った頃、私がその職場を退職することになりました。
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退職間近の頃には、私はBさんに失望の言葉しか無く、少しでも良い職場の先輩と慕っていた自分を情けなく恥ずかしくすら思っていて、Bさんと引継ぎで店に入る日は苦痛でしかありませんでした。Aさんも同じだったようで、「引継ぎ、にゃにゃみ(私)だと安心するわ。」と苦笑いでした。
ある日、私のお友達がその店に来てくれることとなり、私は少し早めに家を出てその店の前で待ち合わせました。Bさんと引継ぎの日でした。
お友達は先に着いており、店の前でじーっと店内の様子を見ているようでしたが、
体を強張らせ、両腕でギュッと自分を抱いていました。
眉間にはきつくシワがより、明らかに嫌悪感が見て取れます。
その顔を見た私は、また、Bさんが余計な失態をかましているのかと、ドキッ!とし、なぜか慌てて店から見えないところでお友達の名を呼び、こちらに来るよう手招きしました。
私に気づいたお友達は、泣き出しそうな顔になり、走って来たかと思うと、
「あの人、あの人、何?あの人、帰るまで私、お店には入らない!入りたくない!車で待ってる!」と震えながら訴えました。
私は何か言われたりされたりしたのかと聞きましたが、
そう言うわけでは無いらしく、とにかく車にいるからあの人が帰ってからお店に行くと車に戻って行きました。
なんとも言えない気持ち悪さと、お友達への申し訳ない気分になりながら引継ぎのため店に出勤し、
いつものことながら何も済ましていない仕事の引継ぎを受けて、Bさんは帰って行きました。
お友達に、もう大丈夫と言いにラインをしようかと思った瞬間、店の電話が鳴りました。
相手はお客様で、かなりご立腹のご様子。意味がわからずよくよく話を聞くと、午前中に行ったがその時の対応が、
わたしが聞いてもすごく悪く、同じ店で働いてる者として、恥ずかしくて真っ赤になりながら謝らなければならない内容のものでした。
お客様はかなり怒っていて、直接本社に連絡すると意気込んでいらっしゃいましたが、お客様にお手数いただいて電話をかけていただくわけには行きませんので、本社のものよりおかけ直しいたしますとお伝えし、納得していただいて電話を切り、リーダーに報告をあげ、本社に連絡をし、その間にも他のお客様が来店されたりして、バタバタと2時間ほどが過ぎてしまいました。ようやく落ち着き、待たしたままのお友達に連絡すると、お友達はどうも車から様子を伺っていたらしく、大変だったねと言いながら、店に入って来ました。
バタバタとしていたのが見えていたんだなと思い、ごめんねと謝ると、そのお友達は、「にゃにゃみじゃないでしょ?あの人でしょ?」と、また、すごい嫌悪感丸出しの顔で聞いてきました。
やはり、本当はBさんに何か言われたりされたりしたのではと思った私は、「私が来る前に何かあった?何か言われたりしたの?」と聞きました。
すると、お友達は、
「何もされてないし、多分、気づいてもいないと思う。」と言うのです。
???
ではなぜ、そんなにBさんを嫌うのか?
お客さんに変な対応をしていたのを見たのかと聞いても、自分が店の前に着いた時に、お客さんはいなくて、誰も来ることも無かったと言います。
ドン引きするような接客態度を見たわけでも無い…。
どう言うことでしょう。私は特に、お友達にBさんの事を話したりしていません。
私の顔には、不思議の感情が広がり、お友達の顔には嫌悪感が溢れ出ています。
しばらく、お互いの顔を見あった後、
お友達は…
あのね…
あの人…
自分に、喰われてた…。
と、言うのです。
えっ?????
意味がわかりません。
でも、嫌悪感丸出しで、Bさんを思い出したのか、また身体を強張らせているお友達を見ると、私は言いようのない気持ち悪い感覚に陥りました。
「意味がよくわからない。どう言うこと?」と尋ねた私に、お友達は…
あの人の首のあたりから、
薄いあの人がにゅっと伸びてて、
ばっくり頭からあの人を食べてた。
…と、説明してくれました。
頭だけ異様におっきい、薄く透けたBさんが…、
Bさんを肩の辺りまで、咥え込んでいたと言うのです。
喰ってると言う表現は、その透けたBさんがムシャムシャと口を動かし、Bさん本人を咥えていたので食べてるように見えたと…。
想像するだけで、
気持ち悪さがさらに増し、クラクラと目眩すら覚えました。
その上、お友達は…
あの人…、
ちょっと、変でしょ?
と、聞いてきます。
ちょっと?
日頃からBさんに振り回され仕事をしてる上に、さっき聞いた透けたBさんの存在が加わった私に、ちょっと変…は、納得がいきません。
かなり変!
するとお友達は、
あの人は、自分が嫌いなんだと思うと…。
だから、自分の中の自分に喰われてると説明するのです。
いいえ、私の知る限り、Bさんはとても自分が大好きすぎる人です。
ですが、お友達は言います。
あの人は、自分が嫌い。いつも人を羨んで、妬んで、恨んでいる。
羨ましいと思う人達のようになれない自分を、何よりも嫌ってる。
あの人、行動や言動も日によりバラバラでしょ?
どのタイミングかは分からないけど、透けたBさんの方が引っ込んでる時、多少、普通に戻ってる。でも、何かの拍子で透けたBさんが出て来て、ムチャクチャにしてると…。
「でも、何かと言えば、自分の写真を貼り付けたラインやメールを送って来るんだよ?そんな人が自分嫌いかな?」と聞くと、
「 『にゃにゃみは良いなぁ』 」
と、お友達が言いました。
その瞬間、心臓が、と言うよりも、
体の真ん中が、
ドキーッ!としました。
「口癖じゃ無い?あの人。
『にゃにゃみは、良いなぁ』ってよく言わない?
にゃにゃみにだけじゃ無くても、
人の事をよく、『良いなぁ、良いなぁ』って
言ってない?』
ドクンドクン脈打って、私もお友達のように体が強張って来ます。
お友達が言うには、
一見、自撮りの写メなどをたくさん撮り、自分で自分を可愛いと公言したりするので、人からは『自分大好きな人だな、だから人のこと考えられないのか』と思われがちだと…。しかしその実、
本当は人を羨み、嫉妬し、妬み、恨んで、
それ以上に、そう出来ない、なれない自分を、
嫌って、憎んで、恨んで、
消してしまいたいと思ってると言うのです。
写メなどをたくさん送りつけて来るのは、相手に見せているという形で、実は自分に見せているのだと…。
だから、しつこいでしょ?と…。
自分を満足させるために人に送りつけて来る、しかし、自分に満足出来ず、
違う!これは私じゃ無い!と否定し、拒絶し、消去しようとする。
その結果が、
自分に喰われる…という…、
想像するだけで言いようのない気持ち悪さに襲われる現象(と、呼んで良いのかな)で、
お友達には見えたと言います。
お友達も、そういった類に長けているわけでは無いので、どうしようも無いと言います。
ただ、
収まりようは無いだろうと…。
あの人自身が気づけば別ですが、私の話を軽く聞く限りでも、あのままずーっと生きて行くし、周りはずーっと、振り回されるだろうと。
この仕事を辞めたら、縁は切った方が良い、
関わらないというのが1番良いと、
そう言われました。
ふと、足元まですっかり喰われたら…
Bさんはどうなるのかと思い、聞いてみると、
「…わからない。」
と、言われました。
わからないけど、そうなったらそれは、
Bさんであって、Bさんでない人だろうねと。
輪廻転生などでは無く、
新しい自分に、生まれ変わろうとしてて、
その過程があまりにいびつなので、
現状の自分をコントロール出来ていないんだと説明してくれました。
だから、どうなるかはわからないし、
私達は知らなくて良いんだと…。
気をつけてと言われました。
『あーなりたい』の目標が私になると、
きっと私にも今以上の被害、目に見えないものによる被害が出るはずだからと…。
なるべく目を合わせない、
なるベく一緒にいない…、
なるべく関わらない…、
私は辞めるまであった残り僅かのシフトを全て1日通しのシフトに変えてもらい、
店に残るAさんにこのことを伝えました。
信じるも信じないもAさんに任せるつもりでしたが、Aさんもそれ以降全て1日通しのシフトにしたそうです。
Aさんから、たまに聞くBさんは、
お店の男性のお客さんに次から次へと手を出し、相変わらず仕事は雑で、レジのお金も合わない日が多々あるそうです。
Bさんは、今だ自分に満足出来ず、納得出来ず、人を羨み、そうなれない自分を蔑んで消したいのでしょう。
自分で自分を、
頭からバクリと…、
嫌いな自分を、全て飲み込んでしまおうと…、
大きな口を開けて、喰っているでしょう…。
作者にゃにゃみ
解決も何も無く、また、本題までが長くてすみません。
駄文ではありますが、読んでいただいた方、ありがとうございます。