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小学生の頃、私は寝る時に妙な感覚を覚える事が多かった。
霊感はないので霊的な事は無いと思うが……。
真っ暗な部屋の中。
私は布団の中。
天井には、豆球がついた傘付き蛍光灯。
寝れない時に、蛍光灯の真ん中をジーッと見る。
すると、蛍光灯の傘というか蛍光灯全体が一回り小さくなる。
文字では伝えられない感覚なのだが、とにかく蛍光灯が一回り小さく見えるわけです。
視線を外し再び蛍光灯を見る。
すると、すぐさま一回り小さく見える。
その後、体に異変が起きる。
感覚がおかしくなるというか……。
物凄い狭い室内……。
自分の体が大きくなっているのか。
とにかく、立ち上がれない程の狭い室内で苦しそうにしていたり。
それとは逆に、自分の体がアリのように小さくなったり。
横になっているのに、体が浮いてるような感覚になったり。
体全体に違和感があったり。
とにかく、変な感覚が頻繁に起きていた。
この感覚、蛍光灯が一回り小さく見える感覚は、大人になっても変わらず起きてます。
極めつけは、好きな歌を頭の中で考える。
そうすると、その歌が耳元で聞こえてきた事ですね。
今考えると、怖い出来事なのでしょう。
でも小学生の自分は怖いという考えはありませんでした。
好きな歌を頭の中で考えるだけで、耳元で聞こえてくる。
なんてなんて便利なんだ!という考えしかありませんでした。
子供の頃って、大人では理解出来ない事などを経験したりしますよね。
それが霊的なのか……。
想像なのか……。
妄想なのか……。
今となっては疑問ですけどね。
その当時、イジメにもあっていたので、精神的に弱っていたのかも知れません。
そんな時って、不思議な体験をするものなのでしょうね……。
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お
わ
り
作者真砂鈴(まさりん)
短編です。
本当に今考えると不思議な体験でした。